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新型コロナウイルス感染症の感染状況(2023年第19週~)

ページID:0006702 更新日:2023年11月10日 印刷ページ表示

 県内の発生状況 令和5年第52週(12月25日から12月31日)  

新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は第51週5.80人、第52週5.67人と横ばいで推移していますが、南予地域では増加しています。

年齢別にみると70歳代が第51週11人から第52週23人と2.1倍に増加しています。また、新型コロナウイルス感染症による入院例が15人報告されており、そのうちの11人が70歳以上です。

高齢者等の重症化リスクが高い方は特に感染状況に留意し、流行時には人混みを避け、マスクを着用するなど必要な感染回避行動を励行しましょう。

冬休みが終わり学校等が再開されると、集団生活を通じて感染が広がる恐れがあります。引き続き定期的な換気やこまめな手洗い、咳エチケットなどの基本的な感染対策を徹底しましょう。

定点医療機関における保健所別患者報告数
  愛媛県 保健所
四国中央 西 条 今 治 松山市 中 予 八幡浜 宇和島
定点当たり報告数

52週

5.67 8.20 5.00 6.38 3.56 4.57 10.71 4.86

51週

5.80 9.00 8.10 7.50 4.94 4.43 4.86 2.71

50週

5.69 6.40 9.00 5.50 3.94 5.71 7.43 3.14
定点数* 61 5 10 8 17 7 7 7

*第52週は休診のため松山市保健所の定点数は16となっています。

※以下のグラフに示す2023年第18週までの値は、HER-SYSの日次報告データからインフルエンザ/COVID-19定点医療機関の報告数を抽出した参考値です。新型コロナウイルス感染症は、五類感染症移行に伴い届出基準が変更されています。

愛媛県週推移

保健所別発生状況

年齢別

年齢別(割合)

*2023年第18週までの区分であり、第19週以降は10-14歳、15-19歳で区分。

全国

*出典:新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況、検疫事例)2023年5月|厚生労働省HP(外部サイトへリンク)<外部リンク>「(参考)定点医療機関合計報告数と定点当たり報告数(令和4年10月3日~令和5年5月7日の週次データ)」

 ゲノム解析結果 -2023年1月23日現在-

〇 第52週に採取された患者検体からBA.2.86系統が4例検出されました。

過去10週に採取された検体のゲノム解析結果(第52週に実施したゲノム解析の結果を含む)
検体採取週 オミクロン株
BA.2系統群 BA.4系統 BA.5系統群
BA.2系統

BA.2.86系統

(JN.1系統を含む)

BM系統 BN系統 XBB系統 XBC系統 XBL系統 BA.5系統 BE系統 BF系統 BQ系統 CK系統 FQ系統
52週   4     1                   5
51週         1                   1
50週                              
49週                              
48週         1                   1
47週                              
46週                              
45週         2                   2
44週  

3

    2                   5
43週   1     7                   8
過去10週 計   8     14                   22
2023年 計 17 9 1 18 272 4 2 1 57 1 72 21 3 1 479

注)BA.2系統はBA.2.x、CJ.x、CH.x、FK.xを、XBB系統はEG.x、EU.x、FL.x、FY.x、FU.x、GK.x、HF.x、HK.x、JE.x、JJ.xを、XBC系統はHW.xを含みます。

  表中の結果は民間の検査機関からの報告を含みます。

  検出数は集計時点のものであり、その後の検出結果は次週以降に反映されます。なお、ゲノム解析を実施した週と検体を採取した週は必ずしも一致しません。

ゲノム解析結果(検出数)

ゲノム解析結果(割合)

変異株について

 BQ.1系統は、BA.5.3系統の亜系統です。BA.5系統から、スパイクタンパク質にK444T、N460K変異を獲得しており、中和抗体から免疫逃避が起こる可能性が高くなることが示唆されています。米国や欧州ではBQ.1系統の占める 割合が増加していましたが、現在はピークを過ぎ下降傾向にあります。

 XBB系統は、BJ.1系統(BA.2.10系統の亜系統)とBM.1.1.1系統(BA.2.75.3系統の亜系統)の組換え体です。スパイクタンパク質にR346T、N460K、F486S変異を有しており、中和抗体からの免疫逃避が起こる可能性が示唆されています。また、XBB.1.5系統はACE受容体への結合親和性がXBB系統より高いことから、感染・伝播性がより高くなっている可能性が示唆されています。東京都の公表によると、4月上旬の東京都では、XBB系統の占める割合が72%(うち、米国で多いXBB.1.5系統が約40%、欧米で多いXBB.1.9.1系統が約20%)となっています。

いずれの系統も感染者数増加の優位性、重症度、治療薬の有効性への影響について明らかとなった知見はなく、今後の国内外での検出状況や感染者数、重症者数の推移を注視する必要があります。

最新の変異株に関する情報は国立感染症研究所HP<外部リンク>をご確認ください。

参考


AIが質問にお答えします<外部リンク>