本文
2024年第36週から2024/2025シーズンの集計を開始しました。2024年第35週までの発生状況は「感染性胃腸炎の流行状況(2023/2024シーズン)」をご覧ください。
感染性胃腸炎は、細菌、ウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とした感染症の総称です。夏の時期は、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの細菌が原因となっていることが多く、また秋から初春の時期は、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスが主原因となって流行します。
新型コロナウイルス感染症流行後の2020/2021シーズンか二ら2022/2023シーズンにかけては発生動向に変化がみられていましたが、2023/2024シーズンは新型コロナウイルス感染症流行前と同じく、年末年始を境とした二峰性のピークと、春から初夏にかけた緩やかなピークがみられました。
県内の感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第18週12.19人から第19週10.38人と減少しましたが、八幡浜保健所では増加しています。また、松山市保健所でやや多い状況です。
また、県内で採取された感染性胃腸炎患者検体からはロタウイルス、ノロウイルスや下痢原性大腸菌が検出されています(病原体検出情報の詳細は「病原体検出情報」をご覧ください)。
愛媛県 | 保健所 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
四国中央 | 西条 | 今治 | 松山市 | 中予 | 八幡浜 | 宇和島 | |||
定点当たり患者報告数 | 19週 | 10.38 | 9.50 | 9.50 | 8.50 | 13.57 | 6.50 | 17.50 | 0.50 |
18週 | 12.19 | 11.00 | 9.25 | 17.50 | 14.71 | 15.50 | 14.00 | ||
17週 | 17.38 | 14.50 | 19.25 | 13.50 | 21.43 | 18.00 | 21.50 | 1.50 |
※報告がない場合は空欄となっています。
冬季はウイルスを原因とする感染性胃腸炎の報告数が増加する傾向がありますので、次のポイントに注意し感染予防に努めましょう。