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更新日:2021年9月2日
感染性胃腸炎は、細菌、ウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とした感染症の総称です。
夏の時期は、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの細菌が原因となっていることが多く、また、秋から冬の時期は、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスが主原因となって流行し、ピークは12月頃です。
感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第34週3.5人から第35週4.3人と増加しました。
高温多湿の気象条件が続き、細菌性の食中毒が発生しやすい状態となっています。細菌性食中毒予防の3つのポイント、(1)清潔:細菌をつけない、(2)迅速・低温保存:細菌を増やさない、(3)加熱:細菌をやっつける、を心がけましょう。
調理と食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水でしっかりと手を洗うなど、感染予防に努めましょう。
患者の嘔吐物やふん便を処理する際には使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウムで処理しましょう。処理をした後は、液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
区分 | 愛媛県 | 保健所別(各保健所の管轄市町) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
四国中央 | 西条 | 今治 | 松山市 | 中予 | 八幡浜 | 宇和島 | |||
定点当たり患者報告数 |
35週 |
4.3 |
4.7 |
8.5 |
2.0 |
6.1 |
1.5 |
0.8 |
1.8 |
34週 |
3.5 |
2.7 |
7.8 |
1.2 |
4.4 |
1.8 |
2.8 |
0.3 |
|
33週 |
3.9 |
2.7 |
7.7 |
1.8 |
4.8 |
2.8 |
2.8 |
1.5 |
今回検出された病原体はありません。
感染性胃腸炎に関連する病原体は、通常、冬期は主にノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス等のウイルス性のものが中心で、夏期は細菌性を原因としたものが主となります。
上の図は、2013年以降の県内における感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数(折れ線グラフ)および検出ウイルス・細菌(棒グラフ)の推移を示しています。
患者は冬期に集中しており、年末年始を境に2峰性のピークを示しています。検出病原体のほとんどはウイルス性であり、晩秋から年末にかけてみられる第1の流行時期にはノロウイルスが、1月から4月にかけてはロタウイルスが多く検出され、2つのピークがそれぞれ別のウイルスによるものであることがわかります。一方、夏期はウイルス性病原体の検出数が減少し、カンピロバクターや下痢原性大腸菌などの細菌性病原体の検出数が増加しています。
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