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感染性胃腸炎の流行状況(2017/2018シーズン)

ページID:0006766 更新日:2021年9月2日 印刷ページ表示

 感染性胃腸炎は、細菌、ウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とした感染症の総称です。

 夏の時期は、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、カンピロバクターなどの細菌が原因となっていることが多く、また、秋から冬の時期は、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスが主原因となって流行し、ピークは12月頃です。

感染性胃腸炎の患者発生状況 平成30年第35週(8月27日から9月2日)

感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第34週3.5人から第35週4.3人と増加しました。

高温多湿の気象条件が続き、細菌性の食中毒が発生しやすい状態となっています。細菌性食中毒予防の3つのポイント、(1)清潔:細菌をつけない、(2)迅速・低温保存:細菌を増やさない、(3)加熱:細菌をやっつける、を心がけましょう。

調理と食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水でしっかりと手を洗うなど、感染予防に努めましょう。

患者の嘔吐物やふん便を処理する際には使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウムで処理しましょう。処理をした後は、液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。

感染性胃腸炎 定点当たり報告数の推移
区分 愛媛県 保健所別(各保健所の管轄市町
四国中央 西条 今治 松山市 中予 八幡浜 宇和島

定点当たり患者報告数

35週

4.3人

4.7人

8.5人

2.0人

6.1人

1.5人

0.8人

1.8人

34週

3.5人

2.7人

7.8人

1.2人

4.4人

1.8人

2.8人

0.3人

33週

3.9人

2.7人

7.7人

1.8人

4.8人

2.8人

2.8人

1.5人

県内週別発生動向(過去5シーズンとの比較

図-県内保健所別発生動向

各保健所の管轄市町

図-県内年齢区分別発生動向

図-全国週別発生動向

検出病原体 -平成30年8月21日現在-

今回検出された病原体はありません。

感染性胃腸炎関連ウイルスの月別検出数の推移

図-感染性胃腸炎関連ウイルスの月別検出数の推移

感染性胃腸炎関連細菌の月別検出数の推移

細菌検査

 感染性胃腸炎に関連する病原体は、通常、冬期は主にノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス等のウイルス性のものが中心で、夏期は細菌性を原因としたものが主となります。

 上の図は、2013年以降の県内における感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数(折れ線グラフ)および検出ウイルス・細菌(棒グラフ)の推移を示しています。

 患者は冬期に集中しており、年末年始を境に2峰性のピークを示しています。検出病原体のほとんどはウイルス性であり、晩秋から年末にかけてみられる第1の流行時期にはノロウイルスが、1月から4月にかけてはロタウイルスが多く検出され、2つのピークがそれぞれ別のウイルスによるものであることがわかります。一方、夏期はウイルス性病原体の検出数が減少し、カンピロバクターや下痢原性大腸菌などの細菌性病原体の検出数が増加しています。

参考

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