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RSウイルス感染症の流行状況(2023/2024シーズン)

ページID:0006813 更新日:2023年9月29日 印刷ページ表示

 2023年第23週以降の発生状況を集計しています。2023年4月から始まった県内の流行はほぼ終息したと考えられますので、第38週をもって毎週の情報更新は終了します。

 2023年第22週以前の発生状況は「RSウイルス感染症の流行状況(2022/2023シーズン)」をご覧ください。

 RSウイルス感染症は、主に2歳以下の乳幼児を中心に流行する呼吸器感染症です。以前は冬季に報告数のピークがみられ夏季は報告数が少ない状況が続いていましたが、2011/2012シーズン以降は7月頃から増加傾向がみられていました。2020/2021シーズンは一年を通じて流行せず、2021/2022シーズンは新型コロナウイルス感染症流行前に比べて早く6月中旬から流行が始まり、2003年の報告開始以来最大の流行となりました。2022/2023シーズンは6月から報告数が増加し7月にピークを迎えた後、12月までだらだらと報告が続きました。1月上旬には一旦減少したものの、1月下旬からは今治保健所で報告数が多い状況が続き、5月下旬には県内全域で増加傾向となりました。2023/2024シーズンは調査開始以降最も早い時期に流行がみられています。

RSウイルス感染症の患者発生状況 2023年第38週(9月18日から9月24日)

 県内の定点当たり報告数は、第37週0.59から第38週0.22人と減少しました。地域別にみると西条保健所で散発しています。

 この疾患は、発熱や鼻汁、咳など軽いかぜ様症状がみられますが、生後6か月未満の乳児が感染すると、細気管支炎や肺炎等の重篤な症状を起こすことがあるため、乳幼児がいるご家庭や保育園などの集団生活では、特に注意が必要です。

 感染予防のため、日常的に乳児に接する方で咳等の症状がある場合はマスクを着用し可能な限り乳児との接触を避けましょう。

 子どもたちが日常的に触れるドアノブ、手すり、おもちゃなどはこまめにアルコール又は塩素系の消毒剤等で消毒し、液体せっけんと流水による手洗いを励行しましょう。

 乳幼児に激しい咳、痰が絡んだ咳や息苦しそうな様子がみられたら、早めに医療機関を受診してください。

【咳エチケット】

  • 他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクがない時は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
  • 鼻汁・痰などを含んだティッシュは、すぐにゴミ箱に捨てましょう。
RSウイルス感染症 定点当たり患者報告数の推移
区分 愛媛県 保健所別(各保健所の管轄市町
四国中央 西条 今治 松山市 中予 八幡浜 宇和島

定点当たり患者報告数

38週

0.22人   1.00人   0.18人      

37週

0.59人   1.17人 1.00人 0.82人 0.25人    

36週

0.38人   1.00人 1.00人 0.18人 0.25人    

報告がない場合は空欄となっています。

県内 週別発生動向(過去5シーズンとの比較)の画像

県内 保健所別発生動向(2023年6月以降)の画像

各保健所の管轄市町

県内 年齢区分別発生動向(2023年6月以降)の画像

(参考)全国週別発生動向(過去5シーズンとの比較)の画像

RSウイルス感染症とは

病原体

 RSウイルスの感染によって発生する呼吸器感染症です。

症状等

 発熱や鼻水、咳などの上気道炎症状が2、3日続いた後、肺炎症状を引き起こして重症化する場合があります。潜伏期間は4、5日であり、その後発症して1週間から10日程度症状が続きます。

 生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染し、その後再感染する場合もあります。新生児、乳幼児や免疫の弱った方が重症化しやすく、年長児や成人では重症化することはあまりありませんが、感染源となるので注意が必要です。

感染経路

 原因ウイルスが鼻やのどの分泌物に排出され、それらが付着した手指や物(ドアノブ、手すり、おもちゃなど)を介して感染する接触感染や、咳やくしゃみなどによる飛沫感染が中心です。

予防方法

 接触感染を防ぐため、外出後や食事の前など、液体せっけんを使用したこまめな手洗いを励行しましょう。年長児や成人は、感染しても症状が軽いため、知らないうちに乳幼児への感染源となっている場合があります。特に乳幼児がいるご家庭や、保育園などの集団生活では、手洗い、咳エチケットなどを励行してください。また、ドアノブ、手すり、おもちゃなど、手が触れる場所の消毒(アルコール消毒など)も有効です。


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