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センボンゴケ

Pottia intermedia 【 セン類 センボンゴケ科 】
愛媛県カテゴリー
要注意種(AN)
環境省カテゴリー
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センボンゴケ 画像
種の特徴 茎は直立し、長さ約1㎝、ゆるく固まって群生し、植物体は鮮緑色から褐緑色、やや光沢があり、透明感がある。葉は長方形で、しだいに上部が広く、長さ1.5〜2.3㎜、中肋は葉先から突き出る。葉細胞は不規則な方形で、細胞壁は薄く、時に1〜4個の弱いパピラが上面にある。雌雄同株、よく胞子体をつけ、胞子のうは短い円柱形で、長さ約1㎜、さく歯は欠如するか痕跡的。胞子は大きく、直径25〜35㎛、大きなパピラに覆われる。
分 布 県内:今治市(大三島、伯方島、大島、岡村島)、松山市(旧松山市、興居島)、大洲市(内子町大久喜)。 県外:本州(京都府、大阪府、島根県、山口県、広島県)、四国(香川県、徳島県);全世界に広く分布。
生息状況
選定理由
本種は世界に広く分布し、科を代表する種として科名にもなっているほどであるが、日本からの報告はきわめて稀であった。最近、Inoue et al.(2011)によって、瀬戸内海を中心とした地域に集中的に分布していることが明らかになった。ミカン畑などの縁辺で多く見つかっており、肥料などに混じって広がった可能性がある。南予からはまだ報告はないが、果樹園や農地から見つかると思われるので、要注目種(AN)としておきたい。
特記事項 本種は、すでに1930年に、八木繁氏によって松山市で採集されているが、関(2012)がまとめた松山市のコケ植物目録には載っていない。
地方名 ---
撮影者:久保春盛執筆者: 関 太郎
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