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ナヨナヨカガミゴケ

Brotherella herbacea【 セン類:ナガハシゴケ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
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ナヨナヨカガミゴケ画像
種の特徴 茎は横に這い、長さ5〜10㎝、不規則に羽状に枝を分け、黄緑色で強い光沢がある。葉はメスの刃のような形で、長さ1.3〜1.8㎜、中肋は短く二又するか欠如し、先端部に少し鋸歯がある。葉の細胞は線形、基部の両側に著しくふくれた黄色の翼細胞がある。胞子のうは約2㎜の長さで、少し傾いてつき、首の部分は乾いてもくびれない。
分 布 県内:東赤石山、銅山峰、寒風山、石鎚山系、皿ヶ嶺、小田深山。 県外:本州(関東以西)、四国、九州(屋久島が南限)。
生息状況
選定理由
日本特産。海抜1000〜1600mのブナ帯で、林床の落葉やササ類の稈基部に這い上がる。場所によっては個体数の多い所もあるが、生育環境が限られ、登山路に沿うことが多いので保護を要する。
特記事項 本種は越智一男氏によって、1949年8月8日、石鎚山御塔谷で採集され、桜井久一博士によって1950年に新種として発表された。ヨーロッパのBrotherella lorentzianaに近縁で、植物地理学上から貴重な存在である。
地方名 ---
撮影者:関 太郎執筆者: 関 太郎
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