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ヒロハシノブイトゴケ

Trachycladiella aurea【 セン類:ハイヒモゴケ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
ヒロハシノブイトゴケ画像
種の特徴 茎は長く垂れ下がり、30㎝以上に達する。葉は開いて茎につき、長さ2〜2.5㎜、卵形の基部から細長く尖り、中肋があり、葉縁には鋸歯がある。細胞は線形で、細胞壁に沿って多くの突起があり、顕微鏡下で暗く見える。胞子体は稀。サメジマタスキに似ているが、光沢がなく、黄色みが強く、葉がざらついた感じがする。
分 布 県内:松山市湯山、小田深山。 県外:本州(西南部)、四国、九州、琉球列島;中国大陸、台湾島、フィリピン、インド、ヒマラヤ。
生息状況
選定理由
空中湿度の高い渓谷の樹枝から垂れ下がる蘚苔林(mossy forest)の要素。松山市湯山の生育地は2012年の調査で再確認できたが、1950年代のような生育量ではなかった。森林の環境は当時と変わっていないが、大気環境の悪化と思われる。同様な蘚苔林要素の衰退は、自然のよく保護された屋久島や広島県宮島でも認められる。
特記事項 本種は肉眼でもよく認識できるので、環境指標として優れている。
地方名 ---
撮影者:---執筆者: 関 太郎
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