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イシヅチゴケ

Oedipodium griffithianum【 セン類:オオツボゴケ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
イシヅチゴケ画像
種の特徴 茎は短くて直立し、葉はさじ形で、長さ約3㎜、数枚の葉が短い茎に相接してつき、キャベツの苗のようで、セン類としては変わった形態である。雌雄同株。胞子体は直立し、長さ約10㎜、胞子のうは卵形で、柄に向かってしだいに細くなる。葉のわきに円盤状の無性芽をつける。
分 布 県内:石鎚山系(石鎚山、瓶ヶ森、岩黒山)。 県外:北海道、本州(中部、紀伊半島、鳥取県烏ヶ山)、四国(石鎚山、剣山);ヨーロッパ(イギリス、スカンジナビア、グリーンランド)、シベリア東部、北アメリカ(アラスカ、ワシントン州)、南アメリカ(フォークランド諸島)。
生息状況
選定理由
高山帯から亜高山帯で、雨露が直接あたらない岩陰にたまった浅い土上、あるいは登山路に沿う表土の露出した地上など特殊な環境に生育する。個体数が少なく、生育環境が不安定で、厳重な保護を要する。
特記事項 服部新佐博士が1940年に石鎚山の海抜1400mで採集した標本に基づいて、桜井久一博士が新種Gymnostomiella laevifolia Sakuraiを発表したが、辻部正信氏によって本種の異名とされた。本種は形態と生態が特異であり、石鎚山で最初に発見されて、その名を冠しており、愛媛県を代表するコケといえよう。
地方名 ---
撮影者:関 太郎執筆者: 関 太郎
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