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クマノゴケ

Theriotia lorifolia【 セン類:イクビゴケ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
種の特徴 配偶体は小さなスゲのような株立ちで、葉は細長く、ひも状で、長さ6〜12㎜、黒っぽい深緑色で、乾くと金属光沢を帯びる。胞子体の柄はきわめて短く、胞子のうは徳利状で葉の群がりの中央に位置し、長さ約5㎜、白っぽい。胞子のうをつけることは稀である。
分 布 県内:石鎚山、面河渓、古岩屋、皿ヶ嶺、滑床。 県外:本州(中部以南)、四国、九州(屋久島が南限);朝鮮半島、中国大陸。
生息状況
選定理由
渓谷や小流辺でしぶきのかかるような岩上に生育し、とくに滝壺の回りなどを好む。花崗岩・流紋岩・安山岩など酸性岩類上に生育し、石灰岩や蛇紋岩地域には見られない。自然度の高い地域に分布が限られ、環境指標となる。
特記事項 Horikawa(1955)は石鎚山の海抜1610mから報告しており、これは本種の最高海抜の記録である。本種はイクビゴケ属(Diphyscium)に含める見解もある。
地方名 ---
撮影者:関 太郎執筆者: 関 太郎
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