1. HOME
  2. コケ類
  3. ハリスギゴケ

ハリスギゴケ

Polytrichum piliferum 【 ハリスギゴケ 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
---
ハリスギゴケ 画像
種の特徴 スギゴケ属としては小型で、とくに本県のものは小さく、茎の長さ1〜2㎝、湿っても葉はほとんど展開せず、茎に接着している。葉の長さ約2㎜、中肋の先端は芒状に長く突出し透明で、肉眼でもはっきり分かる。和名ハリスギゴケはこれに由来する。葉縁に鋸歯がなく、内側に巻いて、薄板を覆う。薄板はスギゴケ科に特有で、葉の中肋の上面あるいは下面に突出した細胞列で、葉緑体が多く、光合成を行う。その断面は分類上重要で、本種は6〜8細胞、頂端細胞はフラスコ形をなす。
分 布 県内:新居浜市銅山峯・東平。 県外:北海道、本州、四国(新記録);南北両半球の寒冷地に広く分布。
生息状況
選定理由
銅山峰のツガザクラ群落中に生育している。銅山峰のツガザクラは本州中部の高山帯からの隔離分布として貴重で、本種も高山生のコケであり、ツガザクラと軌を一にした存在として貴重である。本種はこれまで四国から記録がなかった。東平から銅山峰への途中に1ヶ所だけ本種が生育しているが、ツガザクラの共生はない。
特記事項 ---
地方名 ---
撮影者:松井宏光執筆者: 関 太郎
分類別一覧ページへ