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チイサンウシノケグサ

Festuca chiisanensis (Ohwi) E.B.Alexeev 【 イネ科 】
愛媛県カテゴリー
情報不足(DD)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
種の特徴 高山(分布もかなり局限される)の風衝砂礫地に生育し、草丈10〜40㎝で叢生する多年草。非常に稀少な植物で、図鑑類には掲載されていない場合も多い。ウシノケグサの亜種で、平地に普通のアオウシノケグサF. ovina L. subsp. coreana に似るが、本種の特徴の一部を列記すると、上部、下部の葉は共に糸状で0.5〜3㎜、軟らかくて縦の溝が不規則にできやすく、小穂は緑色、花序は4〜8㎝。第1苞穎は披針形で鋭頭、最下護穎の1/3以上、普通2㎜以上、護穎の先端の芒は1.5〜2㎜、葯は1㎜前後などである。朝鮮半島の智異山で発見されたので、この名がついた。
分 布 県内:石鎚山。 県外:本州、四国、九州;朝鮮半島。
生息状況
選定理由
過去の記録があるが、その後、未確認である。生育地で即、同定することは難しく、持ち帰っての精査が必要となる場合が多い。とくに花期の調査でないと確認が難しいので調査不足が現状であり、今後の調査、研究が待たれる。高知県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)となっている。
特記事項 和名は基準産地である朝鮮半島の智異山に因む。前回の学名は変種とするF. ovina L. var. chiisanensis Ohwiとしたが、独立種とする見解のものを採用した。
地方名 ---
撮影者:---執筆者: ---
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