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ハマナツメ

Paliurus ramosissimus (Lour.) Poir.  【 クロウメモドキ科 】
愛媛県カテゴリー
情報不足(DD)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
種の特徴 暖地海岸の砂浜や岩崖に生育し、樹高3mにもなる落葉低木である。幼樹には托葉の変化した刺が多く、若枝には淡褐色の細毛が密にある。葉は互生し、葉身は3〜6㎝で、広卵形〜卵円形。基部は円形または浅い心形、先端はかるく尖るか、やや凹む。縁には浅い鋸歯が並ぶ。質は硬く、表面には強い光沢がある。裏面の脈上に軟毛がある。3脈が目立ち、裏面に隆起する。花期は7〜9月、淡緑色の小花を咲かせる。果実は木質で半球形、上端は3浅裂して歯牙のある広い翼が発達する。
分 布 県内:南予。 県外:本州(西南部)、四国、九州、琉球;朝鮮半島(済州島)、台湾島、中国大陸、ベトナム。
生息状況
選定理由
南予の海岸での記録があるが、海岸開発や道路工事によって激減した可能性が高くその後の記録がなく現状は不明である。しかし、高知県植物誌(2009)では高知県の記録があり、本県でも調査が急務である。
特記事項 和名は葉や花が中国北部原産の落葉小高木ナツメ(棗)に似ることからとされるが、名前が示すほどには近縁ではなく、ナツメはナツメZiziphus属、本種はハマナツメPaliurus属で、果実は似ていない。
地方名 ---
撮影者:---執筆者: ---
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