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ケンポナシ

Hovenia dulcis Thunb. 【 クロウメモドキ科 】
愛媛県カテゴリー
情報不足(DD)
環境省カテゴリー
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種の特徴 ケケンポナシに酷似している樹高15〜25mの落葉高木。樹皮は暗灰色、網目状に縦の割れ目があり、枝は暗紫色〜紫褐色。葉は互生(コクサギ型葉序)、広卵形で長さ10〜20㎝、幅6〜14㎝、先端は尖り、葉縁に粗い鋸歯があり鋸歯は開出し樹高が2㎜くらいになる。花期は6〜7月、枝先や上部の葉腋に緑白色の小花を集散花序につける。花は約7㎜、花弁5個。果実は核果、径約9㎜、9〜10月に紫褐色に熟す。花序の軸(果柄)は花後に膨らみ多肉質になってナシ(梨)のように甘くなり食べられる。和名の語尾はそのことによる。核(種実)は、径約4㎜、黒褐色で光沢がある。葉裏や花序、果実は無毛である。高知県では石灰岩地に生育している(高知県植物誌、2009)。
分 布 県内:東予。 県外:北海道(奥尻島)、本州、四国、九州;朝鮮半島、中国大陸。
生息状況
選定理由
近年の報告がないので現状は不明である。しかし、高知県植物誌(2009)では高知県での記録があり、本県でも調査が急務である。
特記事項 同属のケケンポナシH. trichocarpa Chun et Tsiang(=H. tomentella)がよく似る。その区別点は、葉の鋸歯が低いほか葉裏や果実に褐色の短毛が見られること、葉は乾くと赤褐色となることであるが、葉裏の有毛の程度には変異が大きく、果実での毛の有無の差が明確である。
地方名 ---
撮影者:---執筆者: ---
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