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ミミガタテンナンショウ

Arisaema limbatum Nakai et F.Maek. 【 サトイモ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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種の特徴 海岸近くの林内や林縁に生育する多年草で、高さが70㎝くらいになる。葉は普通は2枚で、7〜11枚の小葉は披針形または楕円形で広い。花期は3月下旬〜4月上旬で、花序を伸ばし、次に葉を展開する。仏炎苞は黒紫色あるいは紫褐色または黄褐色で白い縦条が目立つ。口辺部は耳状に開出している。花序付属体は棒状〜やや棍棒状である。以前は変種オキノシマテンナンショウと記載されていたもので、高知県西部の沖ノ島をタイプ産地としていた。現在では形態的に明瞭な識別点がないことから、本種として取り扱うことが妥当とされる(Kobayashi et. al,2003)。また、高知県植物誌(2009)でも本種として扱っているのでそれに従った。邑田(2011)では愛南町鹿島付近の産地のものをウワジマテンナンショウとしているが、鹿島にはウワジマテンナンショウは見られず、本種が確認されている。
分 布 県内:愛南町。 県外:本州(岩手県、宮城県、関東地方、山梨県、兵庫県淡路島)、四国(高知県西部)、九州(大分県)。
生息状況
選定理由
本種は海岸近くの林内あるいは林縁に生育しており、産地が限定されている。愛南町の鹿島ではシカが採餌しないため、個体数は比較的多い。園芸用の採取による個体数の減少や森林の伐採、台風などの自然災害による生育環境の悪化が懸念される。前回の絶滅危惧Ⅱ類(VU)を準絶滅危惧(NT)に下方修正した。
特記事項 ---
地方名 オキノシマテンナンショウ
撮影者:---執筆者: ---
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