1. HOME
  2. 高等植物
  3. モロコシガヤ

モロコシガヤ

Sorghum nitidum (Vahl) Pers. var. dichroanthum (Steud.) Ohwi 【 イネ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
---
モロコシガヤ 画像
種の特徴 山野の明るい草原に生える多年草で、稈は束生して高さ50〜100㎝になり、節部に白毛が輪生する。葉は長さ20〜50㎝、幅5〜10㎜、中央脈は白色で目立ち、縁は著しくざらつく。花期は9〜11月。円錐花序は直立し長さ10〜25㎝、枝は波状に屈曲し、上部に数個の小穂をつける。小穂は長さ4〜5㎜、黒褐色で光沢があり、褐色の長毛に覆われる。有柄の第1小穂と無柄の第2小穂が対になってつき、第1小穂は雄性、第2小穂は両性で、長さ2〜2.5㎜の芒がある。
分 布 県内:松山市、鬼北町、南予海岸部。 県外:本州(紀伊半島以西)、四国、九州、琉球;朝鮮半島(南部)、中国大陸(南部)、マレーシア。
生息状況
選定理由
溜め池堰堤の草地やススキ草原にわずかに生育するが、生育場所も個体数も少ない。溜め池の改修工事や草原の開発、植生遷移の進行などにより減少している。一般に「イネ科植物は雑草」であるという認識が普通であり、希少種と気付かれぬまま諸開発の犠牲となりやすい。諸開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。
特記事項 和名に同名部分をもつ、同属の帰化種セイバンモロコシS. halepense(L.)Pers.は強壮でよく見かける。これはススキにもよく似るが葉縁はざらつかない。
地方名 ---
撮影者:白形毅史執筆者: ---
分類別一覧ページへ