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チョウジガマズミ

Viburnum carlesii Hemsl. var. bitchiuense (Makino) Nakai 【 スイカズラ科(APG:レンプクソウ科) 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
チョウジガマズミ 画像
種の特徴 南予の海岸の岩場に生育する低木で、樹高が3mくらいになる。樹皮は灰褐色で、枝先の芽は裸芽で、若い枝には星状毛がある。葉は広卵形から狭楕円形で、裏面には放射状の毛がある。花期は4月上旬〜中旬で、集散花序を頂生する。花は白色であるが、わずかに淡紅色を帯び、芳香を放つ。果期は6〜10月であり、実生で容易に殖やすことができる。
分 布 県内:八幡浜市、西予市、宇和島市。 県外:本州(中国地方)、四国(香川県)、九州(福岡県)。
生息状況
選定理由
海岸の岩場の風衝低木林に生育しており、個体数は少ない。前回の調査では3ヶ所の生育が確認されていたが、そのうち1ヶ所は土砂崩れによって生育地が著しく減少した。本種は園芸的な価値が高いため採取による個体数の減少、台風などによる生育地の崩壊といった生育環境の悪化が懸念される。
特記事項 大陸系遺存植物(いわゆる満鮮要素植物)の一つで、最終氷河期に朝鮮半島から九州北部、中国地方、四国に分布を広げたものと考えられている。
地方名 ---
撮影者:水本孝志執筆者: ---
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