1. HOME
  2. 高等植物
  3. ヒゲシバ

ヒゲシバ

Sporobolus japonicus (Steud.) Maxim. ex Rendle 【 イネ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1A類(CR)
環境省カテゴリー
---
種の特徴 低山の向陽で湿潤な植被の少ない低茎草地に生える高さ10〜25㎝の一年草で、全体に小さな腺点がある。葉は狭い披針形で長さ2〜7㎝、幅2〜4㎜、葉縁には基部の膨らんだ硬い長毛がまばらに生える(花がなくても本種とわかる大きな識別点)。花期は8〜10月、円錐花序は直立して長さ1.5〜6㎝、枝は短く直立し、小穂が密に並んで穂状花序のように見える。小穂は長さ2〜2.2㎜、紫色を帯びた赤褐色で光沢がある。果実は熟すと早くから果皮が破れ、長さ1.5㎜の微小な種子が小穂からぬけ落ちる。
分 布 県内:四国中央市、西条市、久万高原町、鬼北町。 県外:本州、四国、九州;朝鮮半島、中国大陸。
生息状況
選定理由
県内では草原内の湿地1ヶ所で確認されただけのきわめて稀少な一年草で、個体数も限られている。湿地の開発、溜め池の埋立て、改修、管理放棄や植生遷移の進行などによる絶滅の危険性が高い。一般に「イネ科植物は雑草である」という認識が普通であり、希少種と気付かれぬまま諸開発の犠牲となりやすい。諸開発に先立つ詳細な生物調査が必要である。
特記事項 和名は葉縁の基部の膨らんだ長毛の特徴をとらえて「髭シバ」としたもの。山地の路傍によく見る同属種のネズミノオS. fertilisは花序は15〜40㎝もあり、壮大である。
地方名 ---
撮影者:---執筆者: ---
分類別一覧ページへ