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ヒトハリザトウムシ

Psathyropus tenuipes L. Koch, 1878 【 カワザトウムシ科(クモガタ綱ザトウムシ目) 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
ヒトハリザトウムシ画像
種の特徴 体長5㎜内外。腹部第2背板上に1本の短いとげがある。体は茶褐色地に黄褐色の斑紋をともなうが、老熟すると全体が黒化する。ザトウムシでは唯一の海岸性種で、砂浜と海食崖のそろった自然海岸や河口感潮域のヨシ原などに限って生息する。卵越冬で成体は7月上旬頃から出現、晩秋までみられ、少数は翌年2月頃まで生き残る。集合性が強く、昼間は海岸の岩陰などに密な集合をつくって休息する。夜間は浜辺でフナムシなどを食べる。B染色体とよばれる過剰染色体を多く(しばしば4〜5個)もつことで特異であるが、愛媛県内の集団は瀬戸内側(松山市中島、八幡浜市保内町夢永海岸)、宇和海側(伊方町加周海岸)ともに0〜3個(集団平均1.3〜1.7)と比較的少ない。
分 布 県内:各地の自然海岸。 県外:トカラ列島から北海道までの日本各地;北部千島列島、ロシア沿海州。
生息状況
選定理由
本土側では南予では比較的健在であるが、中予では新居浜市、今治市(大角海浜公園、南九王海岸)、松山市(重信川河口)など数カ所に限られる。
特記事項 ---
地方名 ---
撮影者:鶴崎展巨執筆者: 鶴崎展巨
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