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ヒメハルゼミ

Euterpnosia chibensis chibensis Matsumura 【 セミ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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ヒメハルゼミ 画像
種の特徴 体長29〜40㎜(翅端まで)、背面は緑褐色、腹面は淡緑色。前、中胸背は黒線を含む模様がある。♂の腹部は長大で半透明、♀の腹部は産卵管が細長く突出する。7月に成虫が現れ、「ジリリオー、ジリリオー、…」という声で鳴く。合唱性が強く、特に日没前後には集団全体で大合唱をする。
分 布 県内:四国中央市新宮町、西条市、東温市、松山市(久谷町、浅海本谷)、砥部町、伊予市中山町、南予各地。 県外:本州(関東以西)、四国、九州、南西諸島(徳之島以北)。
生息状況
選定理由
本種はおもに照葉樹林に生息し、南予地方では普通に見られるが、東予、中予地方においては生息環境となる森林が消滅または分断されて産地はかなり局地的となっている。生息地に接するクヌギ、クリ、チャ、シキミなど人工的な環境への侵出も見られるが、原生林への依存性、合唱による集団維持性が比較的強い種であるため、一旦縮小や分断された分布を回復させる能力は低いものと思われ、残存する生息地環境の保全が望まれる。
特記事項 ---
地方名 ---
撮影者:今川義康 執筆者: 今川義康
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