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クツワムシ

Mecopoda niponensis (de Haan) 【 クツワムシ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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クツワムシ 画像
種の特徴 体長は♂♀ともに50〜53㎜(翅端まで)。体色には緑色型、赤褐色型、黄褐色型がある。別種のタイワンクツワムシとは、♂の前翅および発音器部の幅が広いこと、♀の産卵管がまっすぐであること、全胸背側縁が黒くないことなどで区別できる。8月中旬から9月にかけて成虫が現れ、宵に「ガチャガチャ…」と大きな声で鳴く。おもに里地の林縁部に繁茂する広葉植物群落を生息環境としている。草食性で動作は緩慢。
分 布 県内:四国中央市川滝町、新居浜市山根町、西条市黒瀬、高縄半島、今治市(大三島、大島)、久万高原町七鳥、南予内陸部各地など。 県外:本州、四国、九州、対馬;中国大陸、朝鮮半島、台湾島。
生息状況
選定理由
南予地方および高縄半島では丘陵地などに比較的広く分布するが、東予地方東部では隔離された生息地がかろうじて点在するのみとなっている。しかし各地で過去の目撃例を聞くことから、特に平野と山地の境界面積が狭い地域で、平野部の生息地が開発により大幅に消滅した結果、現在の分断された分布状態になったと推測される。本種は飛翔による分布拡大能力がほとんどなく、環境の回復があっても分布の自然回復はついていかないものと思われる。
特記事項 ---
地方名 くだまき、がちゃがちゃ
撮影者:小川次郎 執筆者: 今川義康、小川次郎
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