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ハネビロエゾトンボ

Somatochlora clavata Oguma 【 エゾトンボ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
ハネビロエゾトンボ 画像
種の特徴 腹長♂35.40〜41.20㎜、♀40.10〜42.90㎜、後翅長♂40.20〜43.80㎜、♀40.80〜42.45㎜。体色は♂♀とも胸部は金属緑色。♀は成熟しても胸部に黄色の条紋が残るが、♂では消失する。同属他種に似るが、♂の尾部上付属器は側面からみると基部近くから膨らむことや、♀の産卵弁が側面から見たときにくさび状に長く突き出ること等から区別できる。6月中旬から10月中旬に出現し、平地から低山地の、樹林に囲まれ縁にミゾソバなどの植生がある細流や、流れのある湿地、休耕田、泉などに生息する。同属のエゾトンボと同じく南向きの丘陵地に多い。
分 布 県内:松山市、東温市、愛南町。 県外:北海道、本州、四国、九州;朝鮮半島。
生息状況
選定理由
県内での記録は少ない。東温市の泉では改修工事などにより近年生息が確認されていない。現在ある休耕田や細流などの生息環境も、乾燥化や植生遷移、ほ場整備等により今後減少していくと考えられる。
特記事項 同属のエゾトンボが止水環境を好むのに対し、本種は流水環境を好む。
地方名 ---
撮影者:武智礼央 執筆者: 久松定智、武智礼央
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