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ツマグロキチョウ

Eurema laeta betheseba (Janson) 【 シロチョウ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
ツマグロキチョウ画像
種の特徴 前翅長16〜22㎜。キタキチョウに似るが、本種のほうが小型で前翅頂が角ばること、後翅裏面には茶褐色の線条が横に走ることで区別できる。食草が生える日当たりのよい河川敷、ため池堤防、田畑畦畔などに分布する。年3〜4回の発生。6〜9月に夏型、9月以降に秋型が出現し、秋型成虫は広範囲に移動する。越冬態は成虫。食草はマメ科のカワラケツメイ。
分 布 県内:新居浜市、今治市、松山市、東温市、西予市、宇和島市など。 県外:本州、四国、九州、南西諸島;インド、中国大陸など。
生息状況
選定理由
県内の広い範囲に生息していたが、1980年代頃より減少し、確実な生息地は久万高原町や南予の一部で知られるのみとなっている。ため池の改修工事や田畑畦畔のコンクリート化、河川敷の植生遷移などにより、食草が消滅したことが大きな原因と考えられる。
特記事項 松山市では、ため池改修時の自然植生復元工法により食草のカワラケツメイを温存し、本種の継続的な発生につなげた事例が知られる。
地方名 ---
撮影者:藤井康隆 執筆者: 窪田聖一
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