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タガメ

Lethocerus deyrollei (Vuillefroy)【 コオイムシ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1類(CR+EN)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
タガメ画像
種の特徴 体長48〜65㎜の大型水生昆虫。主に水田に生息し、ため池や河川緩流域等でも見られる。水面上に出ている抽水植物の茎等に産卵し、卵塊は♂が保護する。♀は繁殖相手を確保するため、別個体が産んだ卵塊を破壊して♂を奪うという特異な生態を持つ。水辺付近の土中、里山の落ち葉の下などで越冬する。走光性が強い。
分 布 県内:松山市、内子町、西予市、鬼北町、愛南町。 県外:北海道、本州、隠岐、淡路島、四国、九州、対馬、琉球(沖縄島、石垣島、西表島、与那国島);台湾島、朝鮮半島、中国大陸、ロシア極東(沿海州、サハリン)、東洋区。
生息状況
選定理由
西予市および鬼北町では2005年まで生息および繁殖が確認されていた。西予市の生息地は耕作放棄により陸地化し、鬼北町の生息地はほ場整備を行って以降、発見されていない。西予市では1996〜2005年にかけて確認されたが、2005年時点での個体群は極めて脆弱であり、確認した卵塊の卵数は通常の3割程度であった。本種の1齢幼虫はピレスロイド系殺虫剤、カーパメート系殺虫剤に対する感受性が高いため、農薬による影響が懸念される。県内では乱獲による影響も極めて大きく、現在確実な生息地は確認されていない。
特記事項 松山市RDBでは絶滅種。本種の激減は全国的な現象である。
地方名 うし
撮影者:田辺秀男執筆者: 渡部晃平
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