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蒼社川水系のカワヨシノボリ

Rhinogobius flumineus (Mizuno, 1960) 【 スズキ目 ハゼ科 】
愛媛県カテゴリー
要注意種(AN)
環境省カテゴリー
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蒼社川水系のカワヨシノボリ 画像
種の特徴 体形は他のヨシノボリ類に類似するが、胸鰭条数が少ないこと(15〜17:両側回遊型の他種では通常19〜22)、脊椎骨数が多いこと(28:同26)で区別される。中・上流域の淵や平瀬など、流れの緩やかな場所を好み、雄は平坦な石の裏に産卵床を作って卵を保護する。長型1.4〜2.1㎜の大型卵からおおむね仔魚期を経ず全長約7㎜で孵化し、稚魚がただちに底棲生活に入る河川陸封性。
分 布 県内:宇和海斜面の大部分と東予地方の一部を除く県内各所。 県外:富山県・静岡県以南の本州、四国、九州北部、五島列島福江島、対馬。
生息状況
選定理由
本県の蒼社川水系は、本種が1960年に新種記載された際の模式産地であり、学術的に重要である。県下全域では種として絶滅のおそれはないが、少なくとも蒼社川水系では改修による平坦化、横断工作物による不連続化が見られ、広域道路により上流域まで流域林や堤内地が開けてきていること、およびダムの存在などにより、個体群の存続に影響を受けていることが予測される。
特記事項 ---
地方名 かじか・ごり(混称)
撮影者:清水孝昭執筆者: 清水孝昭
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