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クロコハゼ

Drombus sp. 【 スズキ目 ハゼ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
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クロコハゼ画像
種の特徴 全長5㎝。クモハゼ類に似るが、胸鰭上部に遊離軟条がない。暗色時は、側面が暗褐色で背面が淡褐色になる。淡色時には体側に不規則な黒色斑が出る。第1背鰭中央に透明帯があり、第2背鰭上端と尾鰭上部に淡黄色帯がある。主に河口域に生息するが内湾にも現れる。
分 布 県内:御荘湾流入河川の河口域およびその周辺の浅海域、来村川・三島川・千丈川・喜木川の河口。 県外:神奈川県〜琉球列島;台湾島〜シンガポール。
生息状況
選定理由
県内ではこれまで宇和海南部の河川から知られていたが、今回の調査で新たに宇和海北部流入河川から記録された。生息範囲は限定的で、生息数もそう多くないが、来村川と千丈川の河口では一定の個体数が観察される。河川改修工事の影響による生息数の減少が懸念される。
特記事項 本種は未記載種で、複数の種を含むと考えられている。種の実態が明らかにされないままに生息の危機にさらされていることから、早急な分類学的整理と生活史の解明、保全対策が望まれる。高知県では準絶滅危惧(NT)、徳島県では留意(DD)に指定されている。
地方名 ---
撮影者:松田久司執筆者: 辻 幸一
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