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アユカケ

Cottus kazika Jordan and Starks, 1904 【 スズキ目 カジカ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
アユカケ画像
種の特徴 全長約30㎝。頭部は縦扁し、体は後半部でやや側扁する。外観はカジカ類に似るがより頭が大きく、鰓蓋上部に一対の大きい棘と、その下部に3対の小さい棘がある。日本固有種。
分 布 県内:広見川(四万十川水系)、肱川。 県外:宮崎県〜千葉県の太平洋側、山口県〜青森県の日本海側、佐賀県、熊本県、兵庫県の瀬戸内海側の一部。
生息状況
選定理由
本県ではこれまで瀬戸内海斜面に流入する肱川のみから記録があったが、聞きとりによるものであり、周辺地域における本種の分布状況などからその存在には疑義が呈されていた。近年、標本に基づく記録として四万十川水系広見川で報告された。確認地点は四万十川河口域から約60㎞上流に位置するが、途中に遡上をはばむ河川横断工作物がないため、本来広見川へ遡上していた可能性はあると考えられる。その一方で、広見川では近年、河川改修によって河床が平坦化し、転石が土砂などにより埋没している箇所が多くみられる。また、流域は大規模道路整備や宅地開発などにより開けてきており、水質や透明度も良好であるとはいえないため、現在個体群を良好に維持できる環境条件にはないと推定される。
特記事項 ---
地方名 ---
撮影者:高橋弘明執筆者: 水野晃秀
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