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ドジョウ

Misgurnus anguillicaudatus (Cantor, 1842) 【 コイ目 ドジョウ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
情報不足(DD)
ドジョウ画像
種の特徴 全長15㎝。体は細長く、やや側扁する。口ひげは10本。体色は淡褐色から暗褐色で、時に小黒点が散在する。雄の胸鰭先端はとがり、基部に丸い骨質盤を持つ。河川中・下流域、用水路などの流れの緩やかな泥底にすむ。初夏に水田わきの水路などに侵入して産卵する。
分 布 県内:県内各地。 県外:日本各地;アムール川〜ベトナム北部、朝鮮半島、サハリン、台湾島、海南島。
生息状況
選定理由
河川整備にともない繁殖場である氾濫原が失われる中、水田地帯でも用排水路の分離、揚水ポンプの設置、パイプによる落差のある排水、水路のコンクリート化などで水田への侵入と繁殖が困難となり、中干し、乾田化などで仔稚魚の成育も阻まれていることから、日常の風景として圃場でドジョウを見かける地域は極めて少なくなった。一方で、久万高原町では近縁の外来種カラドジョウが侵入、繁殖し、競合が懸念されている。また、養殖、釣り餌用として国外のドジョウが多く輸入されており、県内の自然水域や養殖場からそれら由来の遺伝子を持つ個体が検出され、逸散による遺伝的攪乱が進行していることが明らかとなった。
特記事項 遺伝的、形態的に分化した複数の系統を含み、将来的にいくつかの種に分けられる可能性がある。釣具店や食品販売店などのドジョウは海外や他県由来であり、遺伝的に県内のものと大きく異なるため、釣り餌や食材の安易な水域への投棄は厳に慎みたい。
地方名 どじょう
撮影者:清水孝昭執筆者: 清水孝昭
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