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トビハゼ

Periophthalmus modestus Cantor, 1842 【 スズキ目 ハゼ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
トビハゼ画像
種の特徴 全長8㎝。体形は一般的なハゼ類同様細長い。眼が大きく上方に突出し、両眼間隔はせまい。眼下にくぼみがあり、眼を引き込む際にはまばたきしているように見える。空気中で皮膚呼吸をおこなう。鰓孔は非常に小さく、鰓蓋は袋状で内部を乾燥から守る構造となっている。腹鰭は吸盤状で後縁がくぼむ。3〜11月にかけて干潟表面で活動し、12〜2月にかけては泥中の生息孔内で休止している。肉食性で甲殻類やゴカイ等を食べる。
分 布 県内:御荘湾奥部および流入河川、大三島町、頓田川、加茂川、中山川、関川。 県外:東京湾以南の各地〜沖縄島;朝鮮半島、中国大陸、台湾島。
生息状況
選定理由
県内では御荘湾奥部および流入河川が本種の最大の生息地と思われるほか、加茂川、中山川では個体数は少ないものの普通に見られる。本種の生息には良質な泥干潟が必要である。近年、各種開発に伴い県内各地で干潟が減少したほか、残存する干潟についても護岸の設置により浄化作用の高い周辺の塩性湿地植物群落が除去、縮小され、生息域は減少し続けている。さらに、家庭排水や工場排水などによる水質悪化も懸念される。
特記事項 高知県・徳島県の両県で絶滅危惧2類(VU)に指定されている。
地方名 ---
撮影者:清水孝昭執筆者: 水野晃秀
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