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ニホンウナギ

Anguilla japonica 【 ウナギ目 ウナギ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
ニホンウナギ 画像
種の特徴 全長約1m。体形は細長い円筒形。背鰭始部が胸鰭後端と肛門の中間点より後方に位置する。背側は暗褐色、腹側は乳白色で、まだら状の斑紋はない。淡水域に遡上して成長した後、産卵のために海洋に降る降河回遊型の生活史を持つ。近年、耳石微量元素分析により、一生を海域ないし河口域で過ごし、淡水域へ遡上しない個体が発見され、生活史多型の存在が示唆された。
分 布 県内:県内各地の河川および湖沼の淡水域・汽水域・沿岸海域。 県外:日本各地;朝鮮半島全域、台湾島、中国大陸。
生息状況
選定理由
愛媛県漁獲統計資料(1965〜2011年)によると、本種の漁獲量は1965年に約110トンと最高値を示したが、1970年前半に大きく減少し、1980年以降はピーク時の半分以下の約40トンに減少している。県内では河川の上流域から沿岸域まで様々な環境で見られるが、分布や生息状況の詳細については明らかでない。しかし、ダムや砂防堰堤などにより分布域が縮小したほか、護岸により身を隠す場所が減少する等、生息環境は悪化している。加えて、全国的なシラスウナギの高騰は遡上量の減少を示していると考えられ、本県においても資源量は減少傾向にあるとみられる。
特記事項 IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類(EN)とされている。 近年、グアム沖西方の西マリアナ海嶺南部で葉形仔魚、親魚、受精卵が採集され、本種の詳しい産卵場が判明した。
地方名 うなぎ
撮影者:清水孝昭 執筆者: 水野晃秀
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