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アカザ

Liobagrus reinii Hilgendorf, 1878 【 ナマズ目 アカザ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
アカザ画像
種の特徴 全長約15㎝。計4対8本のひげをもつ。尾鰭の後端は丸く、ナマズやギギのように二叉しない。全身が赤褐色もしくは暗赤色。産卵期の雄は頭部背面に肉質隆起が発達するほか、各鰭周縁部が淡黄色に縁取られる。稚魚は全身が暗紫色。胸鰭、背鰭の不分岐軟条に毒腺があり、刺されるとひどく痛む。清冽な河川の礫底にすみ、昼間は石の間や下に隠れている。肉食性で水生昆虫などを食べる。産卵期は初夏で、石の下に寒天質に包まれた卵塊を産みつけ、雄親が保護すると考えられている。
分 布 県内:宇和海流入河川と中・東予地方の一部を除く県内各地。 県外:宮城・秋田両県以南の本州、四国、九州。
生息状況
選定理由
清浄で浮き石状態を保った河川中・上流域の瀬に生息し、礫の間隙に依存して生活することから、河川改修にともなう河道の直線化、森林の保水力低下、取水などにより、河川流量が減少し、瀬が縮小したこと、泥やシルトの流入、微細有機物の増加により、浮き石状態の河床が減少したことなどが、個体群の存続に大きく影響していると考えられる。瀬戸内海側で個体数の減少が著しく、特に東予地方では激減している。
特記事項 高知県では絶滅危惧1B類(EN)に、徳島県では絶滅危惧2類(VU)に指定されているほか、九州産の個体群は水産庁版の危急種に指定されている。
地方名 おこじょ・おこんじょ・おこぜ
撮影者:高橋弘明執筆者: 高橋弘明
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