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ナガレホトケドジョウ

Lefua sp. 1 【 コイ目 ドジョウ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
環境省カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
ナガレホトケドジョウ画像
種の特徴 全長約6㎝。体形は細長い。背鰭基点が腹鰭基点より後方に位置する。4対8本のひげをもち、上唇外側のひげは口角のひげと同長かやや長い。体色は茶褐色や黄褐色で頭部や躯幹部に小黒色点が多く散在する個体、ほとんど斑紋を持たない個体など、変異がある。眼から吻端にかけて黒色縦帯をもつ。生時、背鰭と尾鰭の基部前方に明瞭な明色斑を有するが、死後は不明瞭となる。良好な自然環境が保たれた渓流に生息し、両岸を木々が覆い昼間でも川面が薄暗い最源流域の細流を好む。昼間は石や落葉の下に隠れていることが多い。5〜6月頃、流れの緩やかな岸近くの砂底に粘性沈着卵を産む。
分 布 県内:吉野川水系銅山川および四国中央市の燧灘流入河川。 県外:太平洋側は和歌山県から岡山県、日本海側は福井県西部から鳥取県までの本州。香川県、徳島県。
生息状況
選定理由
県内では元々分布が東予地方の一部に限られている。道路や橋梁、砂防堰堤の建設など、土木工事にともなう生息環境悪化が進行している。特に河川周辺林の伐採によって川面が明るく開かれること、工事中に河床にシルトが堆積することが生息に多大な悪影響を及ぼしている。
特記事項 近畿、山陽(岡山、鳥取)・紀伊・四国の3遺伝集団を内包することが知られ、四国全域と淡路島の個体群は紀伊・四国集団に属する。形態的に本種と類似した、東海地方に分布するホトケドジョウ属魚類は、遺伝的に本種とは系統の異なる別種であり、トウカイナガレホトケドジョウという和名が与えられた。
地方名 ---
撮影者:高橋弘明執筆者: 高橋弘明
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