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チュウガタスジシマドジョウ

Cobitis striata striata Ikeda, 1936 【 コイ目 ドジョウ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1A類(CR)
環境省カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
チュウガタスジシマドジョウ 画像
種の特徴 全長10㎝。典型的なドジョウ体型。雌の方が大きくなる。雄の胸鰭は先端がとがるが、雌では丸い。雄の胸鰭基部には円盤状の骨質盤がある。体色は乳白色から淡黄色で、体側に暗褐色の縦帯が走る。
分 布 県内:重信川、国近川。 県外:近畿地方から山口県に至る本州瀬戸内海側、香川県、徳島県(他、福岡県に2亜種)。
生息状況
選定理由
県下では松山平野の国近川と重信川水系にしか分布しておらず、国近川ではここ25年以上発見されていない。重信川水系でかつてまとまった個体群が確認されていた地点でも、数尾しか確認できない状況にあり、極めて危機的である。本種は河川の中・下流域、用水路など、流れの緩やかな砂泥底を好み、初夏に水田わきの水路などに侵入して産卵する。そのため、河川改修、圃場整備などによって本種の好む環境や水域の連続性が失われてきたことが減少の一因と考えられる。一方で、県下の観賞魚店では由来不明の本種個体が時折販売されており、飼育個体の逸散や放流によって在来個体群固有の遺伝的特徴が失われる可能性も強く懸念される。
特記事項 かつてスジシマドジョウは種群として学名未決定のまま3種8型に分けられていたが、近年6亜種を含んだ4種に整理・記載された。本種はスジシマドジョウ中型種と呼称されていたもので、種内に九州地方に分布する2亜種(オンガスジシマドジョウ、ハカタスジシマドジョウ)を含む。
地方名 たけどじょう(混称)
撮影者:清水孝昭執筆者: 川西亮太・清水孝昭
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