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ニホンイトヨ

Gasterosteus nipponicus Higuchi, Sakai and Goto, 2014 【 トゲウオ目 トゲウオ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅(EX)
環境省カテゴリー
絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
ニホンイトヨ 画像
種の特徴 全長10㎝未満。体は側扁し、口は小さく尾柄は細い。背鰭前方に遊離した3棘があり、腹鰭と臀鰭にも各1棘がある。側中線に沿って大きな骨質の鱗板が並ぶ。沿岸や潮だまりに生活し、産卵のために河川に遡上する。
分 布 県内:西条市、西予市(旧三瓶町)。 県外:島根県以北の日本海側と利根川以北の太平洋側;サハリン、千島列島、朝鮮半島東岸。
生息状況
選定理由
1932年、西条市加茂川で天然遡上アユに混じってまとまった数の個体が採集された。また、1981年、西予市三瓶町の湧水池流出水路で雌1個体が採集された。本属魚類の分布と現存する三瓶町産の標本から見て、いずれも本種と考えられる。両地点ともにその後の確認記録はなく、三瓶町の湧水池と水路は現在、揚水ポンプによって河川と連絡されており、本種の侵入は不可能となっている。四国全体で本県以外に本種の記録は見あたらないが、かつては近隣海域の個体群の一部が遡上していたものと思われる。前回以降、本県および瀬戸内海周辺の他地域から新たな分布情報は得られず、現在県内に定着している可能性はないことから、引き続き絶滅と位置づけた。
特記事項 属内に降海型として本種と太平洋系イトヨ、陸封型として太平洋系イトヨとハリヨを含む。
地方名 ---
撮影者:松浦啓一執筆者: 清水孝昭
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