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タワヤモリ

Gekko tawaensis Okada, 1956 【 ヤモリ科 】
愛媛県カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
タワヤモリ画像
種の特徴 典型的な個体は、胴・尾の背面の斑紋が顕著で、頭部側面の白い筋が明確である。胴部の背面や四肢の鱗は、ほぼ均一の粒状で、大型の鱗が混じるニホンヤモリと異なる。側肛疣は1個であり、雄は雌に比べて大きい傾向がある。また前肛孔はない。ニホンヤモリと分布が同所的にみられる地域では、大型鱗や側肛疣の位置に変異があるらしい。全長100〜140㎜。夜行性で、昆虫などを捕食する。
分 布 県内:海に面する岩の崖が続く海岸地など。 県外:和歌山県、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、四国、大分県、宮崎県。
生息状況
選定理由
乾燥した日当たりのよい低山地や海岸の岩場に生息する。現在のところ生息地のほとんどは海岸付近であるが、砥部町の産地は内陸部の例である。産卵は岩場の割れ目を利用し、6〜8月頃行われ、1回に2個の卵を産む。産み落とされた卵は岩の表面に固着される。11月以降、岩の割れ目や岩石の隙間などで越冬する。また特殊な生息環境に依存し、そこが開発・破壊されると本種は壊滅的である。
特記事項 東予ではタキハミなどと呼ばれ、有毒な動物と勘違いされることもあるが、無毒である。タワヤモリの名は、模式産地の香川県多和村の地名に由来する。
地方名 たきはみ
撮影者:岡山健仁執筆者: 岡山健仁
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