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ニホンイシガメ

Mauremys japonica (Temminck et Schlegel, 1835) 【 イシガメ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧2類(VU)
環境省カテゴリー
準絶滅危惧(NT)
ニホンイシガメ 画像
種の特徴 甲羅の後縁にはノコギリ状の大きな切れ込みがある。甲羅の背面は黄褐色で、すれる部分は黄色部分が多い。甲羅の長さは、雄で約110㎜、メスで180〜210㎜である。産卵時期は6〜7月頃である。池や河川近くの比較的乾燥した場所に10㎝ほどの穴を掘り、4〜10個の卵を産む。水生昆虫・小魚・エビやカニ、草や果物などを食べる。池の底や河川の淵などに潜って越冬する。
分 布 県内:平地〜低山地(瀬戸内海の各島を含む)。 県外:本州、四国、九州。
生息状況
選定理由
海岸近くの池から低山地の河川上流、池や沼に生息する。コンクリートによる護岸や落差工、池の消滅、コンクリート水路や道路などによって生息地が分断され、採餌・繁殖・避難場所などの生息環境や水質が悪化し、生息数が減少している。本県ではもともと分布域が限られている(東予と南予が中心)。もっとも個体数の多いといわれている大三島や伯方では10年前に比べてかなり減少している。宇和島などのため池ではクサガメに比べて個体数は多いと思われる。既知産地においては、外来種であり以前から定着しているミシシッピアカミミガメにより駆逐され生息環境の悪化もあって本種は激減の一途をたどっている。
特記事項 松山市絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)
地方名 いしがめ、ぜにがめ(幼体)
撮影者:山本栄治 執筆者: 岡山健仁
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