ツキノワグマ
Ursus thibetanus【 クマ科 】
愛媛県カテゴリー
絶滅危惧1B類(EN)
環境省カテゴリー
絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
種の特徴 | 頭胴長120〜145㎝、体重70〜120㎏。尾は短い。体毛は全身黒色で、胸に白い三日月模様があるが、この「月の輪」模様のない個体もまれにいる。行動範囲が広く、150㎞以上も移動することが知られている。12月から4月頃までは樹洞や土穴などに入り冬眠し、妊娠したメスは冬眠中に通常2仔を出産する。植物食傾向の強い雑食で、春は新芽や草本類、夏はアリ・ハチなどの昆虫類、秋はクリ・ミズナラ・コナラ・サワグルミなどの堅果類と呼ばれる木の実を多く食べる。 |
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分 布 | 県内:石鎚山系と鬼が城山系で目撃情報がある。 県外:本州、四国。 |
生息状況 選定理由 |
現在も石鎚山系や鬼が城山系で目撃情報があるが、1972年に小田深山の狼ヶ城山から内子町 (旧小田町) 野村集落を通過し、伊予市(旧中山町) 影之浦のクリ園で捕獲されたオスの個体を最後に、県内での確実な生息の記録が得られていない。ツキノワグマのような、大型哺乳類が十分に生息できるだけの環境が乏しく、県内での絶滅が危惧される。 |
特記事項 | 九州では2012年8月環境省発表の第4次絶滅のおそれのある野生生物の種のリストで絶滅と判断された。 |
地方名 | --- |
撮影者:山本栄治(中山町教育委員会所蔵)執筆者: 宮本大右