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麻しん(はしか)情報

ページID:0006773 更新日:2022年1月6日 印刷ページ表示

 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症で、二峰性発熱(高熱)や咳、鼻水といったかぜ様症状と発しんが現れる重症の病気です。肺炎、脳炎などの合併症を引き起こし、なかには死亡することもあります。麻しんウイルスは非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染など、さまざまな感染経路で感染し、免疫を持っていない人が感染すると、90%以上の人が発症します。しかし、2回のワクチン接種により、麻しんを予防することができます。

 わが国では、平成24年12月14日に一部改正された「麻しんに関する特定感染症予防指針」において、平成27年度(2015年度)までに麻しんの排除を達成し、WHO(世界保健機関)による麻しん排除の認定を受け、排除の状態を維持することを目標に、麻しん排除対策に取り組んでいます。

麻しん(はしか)発生状況

(1)愛媛県内の麻しん発生状況

第52週(12月23日から12月29日)に、県内で麻しん患者の届出はありませんでした。平成25年は麻しんの発生はありませんでした。

過去3年の報告数は、平成22年3例、平成23年4例、平成24年2例と、少数で推移しています。

図:愛媛県麻しん患者報告数の推移

(2)全国の麻しん発生状況

 第51週における、全国の麻しん患者の報告は4例でした。第51週までに報告のあった225例の病型は、修飾麻しん(検査診断例)65例、検査診断例99例、臨床診断例61例です。

 全国の患者報告数は、平成20年11015例、平成21年732例、平成22年447例、平成23年443例、平成24年285例と減少しています。

図:全国麻しん患者報告数の推移

図:全国麻しん患者累積報告数

2013年(平成25年)愛媛県内の累積患者報告数

2013年累積患者報告数

保健所名

愛媛県

四国中央

西条

今治

松山市

中予

八幡浜

宇和島

累積患者報告数

               

年齢区分

0歳

               

1-4歳

               

5-9歳

               

10-14歳

               

15-19歳

               

20歳代

               

30歳代

               

40歳代

               

50歳代

               

60歳代

               

70歳代

               

80歳以上

               

麻しんについて

(1)麻しんの経過と症状

 麻しんウイルスの感染後、10日から12日間の潜伏期ののち、38度前後の熱やかぜ様症状(咳、鼻水など)から咳などの症状が現れ、2日から4日続きます。その後、39度を超える高熱と発しんが出現します。発しんの出現する1日から2日前には、頬の粘膜(口のなかの頬の裏側)にやや隆起した1mm程度の白色の小さな斑点(コプリック斑)が出現します(麻しんQ&A、国立感染症研究所感染症情報センターHP<外部リンク>)。

 合併症を引き起こさなければ、7日から10日後には回復しますが、免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹りやすく、また、体力等が戻ってくるには1ヶ月程度を要することもあります。

図麻しん(はしか)の経過と症状

(2)麻しんの治療

 麻しんの特効薬はありません。症状を軽減する対症療法が中心となります。中耳炎・肺炎など細菌性による合併症があれば、抗生剤が処方されます。

(3)麻しんの予防方法

 予防接種が最も有効です。

 麻しんウイルスは感染力が非常に強いため、うがい・手洗いなどの一般的な感染症予防では、十分な効果は期待できません。また、マスクによる感染予防も期待できません。

(4)麻しんの予防接種について

 通常、1回の接種で95%以上の人が免疫を獲得します。

 しかし、数%は1回の接種で免疫を獲得できない場合があり、周囲で麻しんの流行があると、麻しんにかかる可能性が高くなること、また、1回の接種で免疫ができたにもかかわらず、その後時間の経過とともにその免疫が減衰した人たちの免疫を強化すること、1回目に接種できなかった子供たちにもう一度接種の機会を与えることを目的として、2006年6月2日から麻しん風しん混合(MR)ワクチンの2回接種制度が始まっています。

 詳細は市町予防接種担当課へお問い合わせください。

  • 第1期
    生後12ヶ月から24ヶ月未満の間
  • 第2期
    5歳以上7歳未満の者で、小学校就学前の1年間

(5)学校での取り扱い

 麻しんと診断されたら、解熱後3日を経過するまで出席停止となります。

 感染拡大を防ぐためにも、必ず守りましょう。

参考

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