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正法寺観音堂

ページID:0137468 更新日:2026年3月3日 印刷ページ表示
南予
建造物
室町時代
荘厳で神秘的
正法寺観音堂の画像1
正法寺観音堂の画像2
正法寺観音堂の画像1
正法寺観音堂の画像2
詳細情報
区分・種別
県指定
有形文化財
建造物
時代
室町時代
よみ
しょうぼうじかんのんどう
名称
正法寺観音堂 1棟
所在地
宇和島市三間町黒井地
所有者
正法寺
管理団体
指定年月日
平成16年4月16日

解説

 正法寺観音堂は、方3間、内部一室の仏堂である。現状では、床を張り、廻縁(まわりえん)を設け、背面には下屋を付け、屋根は宝形造(ほうぎょうづくり)で、茅葺の上を鉄板で包んでいるが、建立当初は、土間床で廻縁はなく、背面の下屋は戦後の新造である。内部には須弥壇(しゅみだん)を設け、入母屋造(いりもやづくり)の厨子(ずし)を安置する。
 建築様式及び部材の経年の状況からして、この観音堂は室町時代中頃の15世紀中期に建立されたものと推定される。厨子はそれより少し後れて、室町時代後期の16世紀前半の造立と推定される。
 この観音堂は、江戸時代の後補材を取り去ると、ほぼ純粋な唐様からなる仏堂である。
 須弥壇は唐様で、現状では来迎柱(らいごうばしら)の後方に置いてあるが当初は来迎前方に取り付けられていた痕跡がある。
 大瓶束(たいへいづか)や組物の拳鼻(こぶしばな)は古式であって、15世紀前期の気分を残す正統な形状である。内陣(ないじん)頭貫(かしらぬき)の木鼻(きばな)は独特であって、通常のものより渦巻きが一つ多く彫られ、意匠的にも優れている。
 厨子は本格的な唐様である。厨子の屋根は延宝修理時の取り替え材になるが、大棟には当初のものと思える鯱(しゃちほこ)を飾る。鯱は県内の吉田町の医王寺厨子にも見られ、この地方の中世唐様厨子の特色の一つと言える。
 観音堂は、宝永修理の際に来迎壁(らいごうへき)を取り払われているが、当初の主要部材のほとんどが完存しており、そうした意味で保存状態は極めて良好であると言える。