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木造如来形坐像(伝弥勒菩薩)(東円坊)

ページID:0137562 更新日:2026年3月3日 印刷ページ表示
東予
彫刻
鎌倉時代
アートや工芸の美に触れる
木造如来形坐像(伝弥勒菩薩)(東円坊)の画像
木造如来形坐像(伝弥勒菩薩)(東円坊)の画像
詳細情報
区分・種別
県指定
有形文化財
彫刻
時代
鎌倉時代
よみ
もくぞうにょらいぎょうざぞう
名称
木造如来形坐像(伝弥勒菩薩)
所在地
今治市大三島町宮浦
所有者
東円坊
管理団体
指定年月日
令和5年2月17日

解説

 東円坊本堂の須弥壇上で大通智勝如来坐像の右方に安置される等身大の坐像。像高88.9㎝。像本体の作風や構造が大通智勝如来像に酷似し、光背も同じ形であることから、本像もまた元徳二年(1330)に仏師院吉によって造られた可能性がある。
 本像は地元では弥勒と称される。大山祇神社の『御鎮座本縁並宝基伝後世記録』という神社の縁起や記録を集めた文献によると、鎌倉時代末の元亨二年(1322)の火事の際、神社内の堂宇に大通智勝如来像とともに弥勒菩薩像が安置されていたという。現存する大通智勝如来像はその八年後の制作なので、火災によって破損した像に代え、元の像に似せて新たに制作された可能性が考えられ、本像も同様にみなされよう。
 本像は如来形であって菩薩形ではないが、弥勒信仰においては京都・広隆寺の本尊(国宝)のような半跏思惟形の弥勒菩薩に対する意識が強いので、如来形ではあっても弥勒菩薩と呼ぶ例はまま見受けられる。このような理由により、指定名称には括弧書きで「伝弥勒菩薩」を加える。
 ともあれ本像は、大通智勝如来坐像と同様、大山祇神社における神仏習合の実態を今に伝える優れた文化財といえよう。