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興願寺三重塔

ページID:0137466 更新日:2026年3月3日 印刷ページ表示
東予
建造物
江戸時代
荘厳で神秘的
興願寺三重塔の画像1
興願寺三重塔の画像2
興願寺三重塔の画像3
興願寺三重塔の画像1
興願寺三重塔の画像2
興願寺三重塔の画像3
詳細情報
区分・種別
県指定
有形文化財
建造物
時代
江戸時代
よみ
こうがんじさんじゅうのとう
名称
興願寺三重塔 1基
所在地
四国中央市三島宮川
所有者
興願寺
管理団体
指定年月日
平成16年4月16日

解説

 興願寺三重塔は、昭和34(1959)年に、徳島県阿南市に所在する、第21番札所太龍寺から移建したもので、建立当初の姿がほぼ再現されていると考えられる。
 この三重塔は、一階を3間四方とし、内部に四天柱を立て、床を張り、廻縁(まわりえん)を設け、心柱は一階天井で止めて一階内部に下ろさないという、中世以来の典型的な塔婆の形式を示すものである。
 一階内部は、四天柱のうち後方2本を来迎柱とし、唐様(からよう)の須弥壇(しゅみだん)を置く。二重以上は、塔婆の通例に従って、内部を仕上げず、各重間には床も張られていない。心柱は一階天井の上方に渡された、心柱受けの柱盤で止まるが、その柱盤に直に立つのではなく、鉄鎖を用いて上重から吊り下げる構造となっていて、柱盤からは少し浮き上がっている。
 この三重塔は、江戸時代の建立の割には各重の低減率が著しく大きく、古式な姿を見せている。細部は和様を基調とするが、各重に用いられている三手先の組物には、強い鎬を取った唐様の尾垂木(おだるき)を入れており、江戸時代らしい様式の混合を見せている。初重の中備は蓑束とする。軒は、初重のみを扇繁垂木(おうぎしげたるき)とし、二重三重を平行繁垂木とする。
 昭和の移建時には損傷が著しかったようで、初重の廻縁、連子窓(れんじまど)、隅柱1本、二重及び三重の廻縁と腰組、各重の化粧垂木全部と組物の一部が取り替えられている。また、三重の小屋組材をはじめ、内部の構造材にも昭和材が混入している。