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沢瀉威鎧(兜、大袖付、金具廻革所欠失)

ページID:0137570 更新日:2026年3月3日 印刷ページ表示
東予
工芸品
平安時代
アートや工芸の美に触れるより深く学べる(ガイダンス・展示施設等隣接)
沢瀉威鎧(兜、大袖付、金具廻革所欠失)の画像
沢瀉威鎧(兜、大袖付、金具廻革所欠失)の画像
詳細情報
区分・種別
国指定
国宝
工芸品
時代
平安時代
よみ
おもだかおどし よろい いちりょう かぶと、おおそで つき(かなぐまわり かわどころ けっしつ)
名称
沢瀉威鎧 1領 兜、大袖付(金具廻革所欠失)
所在地
今治市大三島町宮浦
所有者
大山祇神社
管理団体
指定年月日
昭和29年3月20日

解説

 非常に幅広の革小札(こざね)に各々3行ずつの孔をあけ、3枚重ねにして細い革紐で横綴じにし、揺組(ゆるぎぐみ)にしている。生漆を薄く塗り、三手打(みてうち)のやや細い萌黄(もえぎ)、黄、紅染めの網糸で沢瀉をかたどり縦取りの手法により威している。耳糸、畦目(うなめ)、菱縫糸は同様の紅染め糸が施してある。後背の逆板中央には金銅酢漿(かたばみ)文の座金に切子頭(きりこがしら)の鐶台(かんだい)を打ち、総角(あげまき)付けの鐶(わ)を付している。金具回り、革所はなくなっている。
 兜鉢(かぶとばち)は鉄板金をはぎ合わせ、鉄の空星(からぼし)を八方に打ってある。
 このような威しの手法は後代には全くみられない。古墳出土の挂甲(けいこう)の残欠や正倉院御物の挂甲残欠に共通点があるにすぎず、現存遺品としては、法隆寺献納宝物の沢瀉威鎧の雛型があるだけである。平安時代初期の製作で現存鎧の最古のもので、本邦式正(しきしょう)鎧の発生時の姿を示す貴重な遺品である。