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大太刀(銘 貞治五年丙午千手院長吉)

ページID:0137569 更新日:2026年3月3日 印刷ページ表示
東予
工芸品
南北朝時代
アートや工芸の美に触れるより深く学べる(ガイダンス・展示施設等隣接)
大太刀(銘 貞治五年丙午千手院長吉)の画像
大太刀(銘 貞治五年丙午千手院長吉)の画像
詳細情報
区分・種別
国指定
国宝
工芸品
時代
南北朝時代
よみ
おおたち めい じょうじごねんへいごせんじゅいんながよし
名称
大太刀 銘 貞治五年丙午千手院長吉
所在地
今治市大三島町宮浦
所有者
大山祇神社
管理団体
指定年月日
昭和28年3月31日

解説

 大太刀は、刃長136cm、反(そ)り4.8cm、元幅4.1cm、先幅3.2cm、切先長6.8cmである。鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)、身幅が広く、反り高く、腰にふん張りがある。先は大鋒(きっさき)である。
 鍛(きた)えは大板目で渦巻き状につみ、腰元には二重に棒映(うつ)りが通っている。刃文はのたれごころの乱れ刃で小足がにぎやかに入り、小沸(こにえ)出来で刃縁はほつれ砂流しがかかっている。帽子の刃は乱れ込み、先はとがってやや深く返っている。
 彫物は表裏に樋(ひ)先の下った棒樋と連れ樋を彫り、区(まち)際で丸に留めている。
 茎(なかご)は生(う)ぶで長く、栗尻、鑢(やすり)目は勝手下り、目釘(めくぎ)穴2個である。佩(はき)裏の中央に「貞治五年丙午千手院長吉」の銘を1行に刻している。
大太刀は鎌倉時代末から南北朝時代にかけて流行したが、これはその一典型で、貞治5年(1366)はちょうどその盛期にあたる。
 作者の長吉は千手院派(奈良東大寺の千手院谷に居住した刀工団)の刀工であるが、遺作はほとんど知られていない。銘を佩裏にきる手法は、室町時代以降に大流行をきわめる打(うち)刀が皆これであり、それの先駆といえる。
 社伝によれば後村上天皇の奉納品といわれている。