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定量基準分析による病床機能報告の分析(令和6年3月)

ページID:0062346 更新日:2024年3月15日 印刷ページ表示

令和6年度、定量基準分析による病床機能報告の分析を行いました。

報告病床数と必要病床数のギャップ<病床機能報告制度の現状と課題>

病床機能報告制度は、各医療機関が病床機能を自主的に選択して報告する仕組み。
自主的な選択結果である病床機能報告結果と医療需要の推計により算出された地域医療構想上の必要病床数において著しく過不足が生じることがある。
「病床機能報告制度」と「地域医療構想上の必要病床数の推計」の考え方によりギャップが生じる

定量基準(埼玉方式)による機能別病床数の特徴と定量基準の考え方

■「ICU→高度急性期」「回復期リハ病棟→回復期」「療養病棟→慢性期」など、どの医療機能と見なすのかが明らかな入院料の病棟は、当該医療機能として扱う。
■特定の医療機能と結びついていない一般病棟・有床診療所の一般病床・地域包括ケア病棟(周産期・小児以外)を対象に、具体的な機能の内容に応じて客観的に設定した区分線によって、高度急性期/急性期/回復期を区分する。
■特殊性の強い周産期・小児・緩和ケアは切り分けて考える。

客観基準と報告病床(自称・自認)の差がなぜ問題になるか

主観的な役割と、求められていることのギャップを放置すると、地域医療の効率化が進まず、個別病院の経営悪化の原因になり、地域内で共倒れの可能性が出る。

定量基準(埼玉方式)による機能別病床数の特徴全体の傾向

定量基準(埼玉方式)による機能別病床数の特徴全体の傾向
病床区分 概況
高度急性期 定量基準適用時の病床数>病床機能報告の病床数
  • 松山を除く各圏域において、定量基準適用時の病床数が病床機能報告の病床数よりも多い。
  • 定量基準による分析結果では急性期一般病棟にて高度急性期相当の患者を多数受けている状況であり、医療従事者に負担がかかっている可能性がある。
急性期 定量基準適用時の病床数<病床機能報告の病床数
  • 各圏域において、定量基準適用時の病床数が病床機能報告の病床数よりも少ない。
  • 定量基準による分析結果では急性期相当の患者密度が低いが、自主報告の機能は急性期となる病院が多い。
  • 当該病棟に入院する患者の状態と医療職の配置にミスマッチが生じている可能性がある。
回復期 定量基準適用時の病床数>病床機能報告の病床数
  • 各圏域において、定量基準適用時の病床数が病床機能報告の病床数よりも多い。
  • 定量基準による分析結果では、手術や緊急入院による患者がほぼ入棟していない病棟という位置づけだが、それら病院(病棟)が多いものの、自主報告の機能は回復期となっていない。
  • 当該病棟に入院する患者の状態と医療職の配置にミスマッチが生じている可能性がある。
慢性期 定量基準適用時の病床数=(ほぼ等しい)病床機能報告の病床数
  • 定量基準適用時の病床数と地域医療構想上の必要病床数がほぼ一致する。
  • 定量基準による分析結果や病床機能報告の必要病床数に比べて報告病床数が多い場合は、介護や在宅への転換や規模の見直しについての議論が必要になる。
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