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愛顔のえひめ(令和7年12月号)

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南海トラフ地震で想定される震度等を見直し
地震への備えもアップデート!
愛媛県地震被害想定調査結果(中間報告)を発表しました
「愛媛県地震被害想定調査」とは、南海トラフ巨大地震をはじめとする愛媛県に大きな影響を及ぼす地震による被害を想定するために、県が独自に実施している調査です。前回調査から10年以上が経過したことや、国の南海トラフ巨大地震の被害想定が見直されたことを踏まえ、最新の知見およびデータを反映のうえ見直しを行い、9月に中間報告を発表しました。今回は、被害想定の前段となる自然現象(地震動・津波等)の想定をとりまとめたものです。県民の皆さんは、まずお住まいの地域におけるリスクの確認をお願いいたします。想定を上回る自然現象が発生する可能性もあります。「正しく恐れる」ことが大切であり、地震がいつ起こっても避難できるよう住宅の耐震化、家具の固定、避難場所やその経路の確認など、備えを見直しましょう!

愛媛県地震被害想定調査結果(中間報告)のポイント!

愛媛県地震被害想定調査結果(中間報告)について
私たちの「街」を自分たちで守っています!
ー えひめ自主防災アワード受賞団体 ー
[西条市]橘校区自主防災会 女性部門
当会では、家事や介護の経験を活かし、地域の防災力向上に努めています。防災士養成や防災教室の開催、防災グッズ展示などを通して自助・共助の意識を高め、誰もが実践できる備えを広めています。令和6年に実施した一斉避難訓練では、多くの住民が参加し、混乱なく避難を完了。「橘校区は防災に強い」という地域ブランドが定着し、住民の安心と結束を深める成果を上げていると感じています。
[八幡浜市]白浜地区自主防災会

要支援者が安心して避難できる体制づくりを目指し、当会では令和5年度から「要支援者避難プロジェクト」を推進。民生委員、防災士および地区役員が個別訪問を行い、「わたしの避難計画」「わたしの避難カード」を作成・配付しています。以前は少なかった訓練参加者が大幅に増加しており、地域全体の防災意識が向上。近隣同士が支え合う具体的な支援体制も広がり、強い信頼の輪と絆が生まれています。
12月21日(日曜日)は「えひめ防災の日」
愛媛県が主催する防災イベントやキャンペーンに参加しよう
【キャンペーン】住まいの耐震対策推進キャンペーン家具固定&感震ブレーカーで地震から家族を守ろう! 対象商品を購入して応募すると、抽選で30名に6,500円相等の愛媛県産品カタログギフトが当たります。愛媛県防災公式SNSをフォローし、意識調査に回答すると、Amazonギフトカードが当たるWチャンスも。
- 日時:~令和8年2月22日(日曜日)
- URL:住まいの耐震対策推進キャンペーン<外部リンク>(外部サイトへリンク)
ハザードマップで津波の危険を調べる「調べチャレ」、実際に避難場所まで行ってみる「逃げチャレ」の2つにチャレンジ。キャンペーンへの参加は愛媛県LINE公式アカウントから。お散歩感覚で参加して、デジタルギフトを当てよう!
- 日時:(1)~12月5日(金曜日)、(2)令和8年1月12日(月曜日・祝日)~2月27日(金曜日)
- URL:津波避難実践キャンペーン「逃げチャレ」
楽しみながら「防災」のヒントを学べるスタンプラリー。スマートフォンやタブレットで対象の二次元コードを読み取ることで、スタンプを獲得できます。スタンプは1個から応募でき、たくさん集めると当選確率がUP! 抽選で総数101名に賞品が当たります。
- 日時:~12月23日(火曜日)
- URL:えひめ防災フェア2025防災デジタルスタンプラリー<外部リンク>(外部サイトへリンク)
地震発生時の安全確保行動の確認や防災意識の向上を図るため、県内一斉に実施します。自宅、学校、職場などどこでも参加可能!
TOPICS:防災士の活動事例を学べる「えひめ自主防災フォーラム」
えひめ防災週間のメインイベントとして「えひめ自主防災フォーラム」を開催します。「えひめ自主防災アワード」を受賞した県内各地の素晴らしい取組みの紹介等を通じて、自分や家族の命を守る「自助」、そして地域で助け合う「共助」のヒントがきっと見つかります。防災士の活躍や役立つ備えを知りたい方、大歓迎! ぜひお気軽にご参加ください。- 日時:12月21日(日曜日)14時30分~16時30分 ※観覧は事前申し込みが必要
- 開催場所:県男女共同参画センター多目的ホールほか
- 受付、募集期間、応募方法:下記URLから申し込み
今一度、備えを見直して地震・津波対策を万全に!

[注目ビト]
愛媛大学防災情報研究センター
副センター長
二神 透(ふたがみ とおる)さん(写真中央)
防災情報工学を専門とする二神副センター長(中央)。愛媛大学防災情報研究センターは、自然災害に対する研究から防災計画、リスクマネジメントへの協力支援などを行う機関。学生に向けて環境防災学(単位と防災士の資格取得が可能)を開講し、「自分たちの地域は自分たちで守る」重要性を発信しています。愛媛大学社会共創学部環境デザイン学科3回生の上島瑛惟人さん(左)、上田拓真さん(右)も防災士の資格を取得し、二神副センター長の下で避難行動シミュレーターを研究しています。
防災・減災は早めの避難行動と地域のコミュニティがカギ
9月に「愛媛県地震被害想定調査(中間報告)」が発表されました。今回のポイントは、詳細な地盤データを使って想定していますので、南海トラフ巨大地震の震度分布についてかなり精度が高くなっているという点です。県民の皆さんに特に注意して確認していただきたいのが、震度7が想定される市町が県全体では、前回より減ったものの、震度6強であったのに今回は震度7で想定されている市町があるということです。また津波についても浸水面積が大きくなっており、宇和海沿岸はもちろん、瀬戸内海沿岸も注意が必要です。特に西条市は地震の揺れで地盤沈下が起こって堤防が壊れる可能性があり、多くの地域が浸水するのではないかと見ています。
今回の中間報告を受け、県民の皆さんが取るべき行動は住宅の耐震化、家具の固定、そして避難経路と非常持ち出し袋の確認。1週間分の水と食料はぜひローリングストックで備えてください。私ども「愛媛大学防災情報研究センター」ではたくさんの防災士を養成しています。特に若い防災士たちは地域に足を運び、住民の皆さんとともに活動していただきたいですね。交流を深めることで地域コミュニティを醸成し、「自助・共助」の精神を根付かせ、防災士が支える体制を整えたいと考えています。
- 問い合わせ:防災危機管理課
- 電話:089-912-2325
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