近年、空き時間(スキマ時間)を使って効率よく稼ぎたいとのニーズが高まっています。ところが、SNSや動画広告、インターネット検索等で見つけた副業サイトで「“いいね”を押すだけ」「スタンプを送るだけ」「スクリーンショットを撮るだけ」等の簡単な作業で稼げるという副業に応募したところ、高額報酬を得るにはまず振り込みをするよう指示されて振り込んだが、その後も様々な理由で振り込みをさせられた挙句、高額報酬は得られなかったという相談が増加しています。
相談事例
- インターネットの副業サイトへアクセスしたところ、指定された教材を購入し、ITスキルを磨くことを指示された。それにより得られた知識を活用してSNSで様々な情報発信すれば簡単にお金を稼ぐことができると説明を受けたが、高額な教材費用を支払うことが困難であったので、相手側の助言を受けて消費者金融などから借り入れをしたところ、全く利益が出なかった。
- 出会い系サイトやマッチングアプリ等で知り合った相手に勧められた投資で利益があったものの、口座から出金できなかった。さらには「人に紹介すれば報酬を得られる」と言われて契約したが商品購入のためのローンばかりが残ってしまった。
注意点
- 作業を行った対価として報酬が得られるはずが、様々な理由をつけて、先に消費者に金銭を振り込むように指示をされる事例もあります。
- 最初に利益を得ることにより相手を信用し、更なる金額の振り込みを要求されます。
- 教材を購入する資力がない場合にはスマホ等の遠隔操作により、知らぬ間に消費者金融等から借り入れをされていることもあります。
対処法
- 簡単な作業をする際、相手方から住所や氏名、銀行口座の情報、免許証の写真等の個人情報の開示を求められる場合があります。悪用される可能性が否定できないため、相手方が誰であるか不明な場合には、安易に個人情報を開示することは避けてください。
- 最初に少額の報酬が得られる場合がありますが、その後に、高額報酬の作業をするため等と称してお金の振り込みを要求されることもありますので、回復には困難が伴います。お金を稼ぐはずが振り込みを求められても、言われた通りに振り込まないようにしましょう。
- トラブルになった場合は、最寄りの消費生活相談窓口へ相談しましょう。
この記事の印刷用PDFはこちら [PDFファイル/119KB]
<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)