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知事に寄せられた提言(3年5月)

ページID:0015156 更新日:2021年6月15日 印刷ページ表示

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令和3年5月の主な提言

  1. 学校でのボランティア活動について
  2. 梅津寺地区にある秋山兄弟の銅像について
  3. 交通安全対策について
  4. 海岸でのバーベキュー等の禁止について
  5. フードバンク活動団体への支援について
  6. ウズベキスタンとのレモンなどの技術交流について

1 学校でのボランティア活動について

提言

 学校によってベルマークやペットボトルのキャップを集めているという話を聞いてそれ自体はとても良いことだと思ったのですが、それが成績に反映されるとのことでそれはちょっと変な話なのではないかと思います。エコのため、ボランティア精神を補うため、というのはわかりますが、それを強制したり、成績に反映されるから、というのは学校の方針としてどうかと思います。

回答

 義務教育を所管する県教育委員会に確認しましたところ、
 「学校では、子どもたちに社会奉仕の精神を養ってもらうことを目的に、地域の清掃や美化活動、廃品回収、募金活動、福祉施設の訪問等、様々なボランティア活動を行っております。その一環としてベルマークやペットボトルキャップの回収活動に取り組んでいる学校もございますが、回収を児童生徒に強制したり、回収量を児童生徒の評価の対象にしたりするものではありません。もし、誤解を招くような取組みの事例がございましたら、改めて詳細をお知らせいただけましたら幸いです。」
とのことでした。

2 梅津寺地区にある秋山兄弟の銅像について

提言

 松山は都会の華があり、城下町の歴史や俳句など文学の香る街と友人達に紹介する者です。そして個人的に必ず訪れるのは、沖に浮かぶ島々や空の青さが響き合う梅津寺の海です。10年前、伊予鉄梅津寺駅を降りた直ぐ傍の広場に秋山好古、真之兄弟の銅像が新たに建っていました。松山出身の秋山兄弟はロシアの南下侵攻から国の勝利に貢献した明治の偉人ですね。占領政策で進駐した米軍の支配下で秋山兄弟の日露戦争の功績はタブーとされ、長く地元松山では難く口を噤んだと聞いていました。戦争を知らない私ですが、やっと大敗の傷が癒えた銅像と感慨深く思えたのです。現在の場所は整備されていますが、判りにくい場にひっそりと立ち、駅近くに案内板もありません。あれでは人に知られることもなくただの置物です。多くの観光客に生誕の地とスタンプラリーなど抱き合わせ、梅津寺と銅像アピールできないでしょうか。

回答

 御提言のありました秋山兄弟の銅像につきましては、昭和30~40年代より、兄の好古像が現在の梅津寺地区「見晴山(みはらしやま)」に、弟の真之像は同地区の「大丸山(だいまるやま)」に設置されていましたが、平成30年の西日本豪雨により大丸山で土砂崩れが発生したことから、令和元年12月に、梅津寺公園の管理者である株式会社伊予鉄グループにより真之像が現在の地へ移設され、2人が並んで立つ構図となったものであり、この移設に合わせて、梅津寺駅周辺等に案内板も設置されております。また、松山市の「『坂の上の雲』フィールドミュージアム構想」に組み込まれ、回遊性の高い物語のあるまちを目指す取組みが実施されているところです。
 本県では、平成28年に策定した第2期観光振興基本計画に基づき、地域資源を活用した持続的な観光客の増加を図る新たな取組みを支援することで、着地型観光プログラムの育成に努めており、令和元年には、県の支援事業を活用し、梅津寺駅前に県産かんきつの加工場や販売コーナー、カフェを備えた複合施設「みきゃんパーク梅津寺」が開設されたところでありまして、秋山兄弟の銅像と合わせて、新たな観光スポットになることを期待しています。
 現在、愛媛県は新型コロナウイルスの感染対策期間中であり、県民の皆様に不要不急の外出自粛をお願いしているところですが、コロナ禍が収束した暁には、県内外の多くの方々に来訪していただけるよう、秋山兄弟が主人公の小説「坂の上の雲」のまちづくりを推進する松山市等とも連携し、更なる観光振興に取り組んで参りたいと考えております。

3 交通安全対策について

提言

 交通事故多発地点をビッグデータで分かる化して、交通安全意識を高め、交通事故をなくす取組みを進めて欲しいです。
 次に、子どもの交通事故をなくすためにDVDの活用や、自動車教習所の練習コースを活用した交通安全教育の実施をしっかり進めていただきたいです。
 また、通学路の歩道整備やガードレール設置を進めて欲しいと思います。

回答

 愛媛県では、交通の安全と円滑化を図るため、愛媛県知事が本部長となる「交通安全県民総ぐるみ運動愛媛県本部」を設置し、愛媛県警察本部や愛媛県交通安全協会等の関係機関・団体と連携し一体となって「交通事故のない愛顔あふれる愛媛」の実現を目指した交通安全対策を推進しているところです。
 御提言の1つ目の交通事故多発地点の分かる化について、本年4月から警察本部において、そのホームページ上に視覚効果の高い交通事故マップを活用した情報提供が開始されており、事故の発生地点などの詳細情報を県民の皆さんに広く公開することにより意識啓発を図っているところです。
 次に子どもの交通安全教育については、これまで警察本部や交通安全協会等が主体となって参加・体験型の交通安全教室を行ってきたところですが、コロナ禍の中、非接触型の新たな取組みとなる年代別・段階別に応じた「交通安全教育DVD」を活用するなど感染防止にも十分配慮しながら、次世代を担う子どもたちを守るための交通事故防止対策を推進しているところです。
 また、自動車教習所を活用した交通安全教育は、これまでも県内の各教習所などと連携し、園児らを対象とした交通安全教室を開催してきたところであり、今後もコロナ情勢を踏まえ、関係機関・団体と連携しながら、より効果的な交通安全教育を実施してまいりたいと考えております。
 3つ目の通学路の交通安全対策について、県では定期的に学校や警察等の関係機関と通学路の合同点検を実施しており、抽出した危険箇所の対策を順次実施しているところです。引き続き、子どもたちが安心して通学できるよう、関係機関と連携し、通学路の交通安全対策を推進してまいります。
 今後も、交通事故を1件でも減らすため、継続して交通事故の防止に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願いします。

4 海岸でのバーベキュー等の禁止について

提言

 暖かくなり、浜でのバーベキューや花火が、盛んになってきました。若者や子ども、家族連れが多く、とても自粛しているとは言えないと思います。
 毎朝、浜を散歩していますが、ごみや炭の放置が毎年目立ちます。今年は酷いです。地元住民により浜の清掃を行っていますが、清掃をする意味が分からない状況です。
 浜でのバーベキューや花火を禁止することはできないでしょうか。

回答

 海岸の利用については、県民の皆様に、広く自由に、また、有意義に親しんでいただけるようバーベキューや花火を一律に禁止することは考えておりませんが、御意見をいただいた和気浜は利用される方が多く、これまでも、後片付けやごみの持ち帰りの看板を設置し、利用マナーの向上を呼びかけており、職員による定期的なパトロールや状況に応じたごみの回収のほか、愛ビーチボランティア団体の清掃活動などの御協力もいただきながら、継続して環境美化に取り組んでいるところです。
 また、昨年来のコロナ禍以降、県民の皆様に外出自粛等、様々なお願いをさせていただいている中、海岸についても、感染拡大防止を最優先に、感染回避行動の啓発掲示や感染防止を目的としたパトロールを実施しております。
 今後とも、地域の憩いの場であり、自然とのふれあいの場である海岸に、県民の皆様がマナーを守って気持ちよく親しんでいただけるよう努めて参りますので、御理解をお願いします。

5 フードバンク活動団体への支援について

提言

 愛媛でもコロナ禍で日々の生活に困窮している人々の存在がニュースとなっています。この悲惨な状況を打開するため、県の「三浦保基金」を活用し、「フードバンク」の活動を行っているボランティア団体の支援を強力に行うべきです。
 「フードバンク」は、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業や個人から寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に配布する活動です。
 コロナ禍にあって通常のボランティア活動が低迷している今こそ、喫緊の課題に対し、柔軟かつ重点的に行い、「愛と心のネットワーク」を強化してください。

回答

 本県では、本年3月に策定した「愛媛県食品ロス削減推進計画」に掲げる重点施策の1つとして、「フードバンク活動」の活性化に取り組むこととしております。
 このため、県、フードバンク活動団体と小売事業者が連携し、地域内で発生する未利用食品等を地域の子ども食堂や福祉施設等へ提供する地域循環型フードバンク支援事業を実施しており、具体的には、コロナ禍の中、本年4月から、東・中・南予の3箇所の食品小売店舗に食品の引渡しを行う「フードドライブコーナー」を常設しました。
 また、食品関連事業者がフードバンク活動団体と連携して食品ロス削減に取り組む事業に対し、補助することとしています。
 引き続き、フードバンク活動団体と連携の上、未利用食品の有効活用を推進していきますので、御理解、御協力をお願い申し上げます。

6 ウズベキスタンとのレモンなどの技術交流について

提言

 ウズベキスタンは農業大国で様々な野菜・フルーツを栽培しております。親日国家で日本との関係も2019年頃より強化しており、名古屋市がタシュケント市と姉妹都市を結び、交流が活発化しております。ウズベキスタンはレモンの栽培も盛んになってきております。温室栽培も盛んに行なわれております。
 愛媛県はみかん・レモンなどの柑橘類の農業技術もございますので、ウズベキスタンの地方都市と姉妹都市関係を結び、レモン(現在はみかんの栽培はございませんが、将来温室にてみかん栽培)など技術交流をすることができれば、一層松山市の国際化に繋がるのではと思います。

回答

 農業技術交流については、双方にメリットがある形での交流が望ましいと考えております。また、この分野の交流は、開発した栽培技術の流出という機微な問題も内包しておりますので、一定の交流を積み重ねた相手方(地域)と、信頼関係を構築したうえで進めることが重要であると考えております。
 本県では、スリランカなどと農林水産業における海外技術交流を実施しておりますが、これらは十数年に渡る民間での草の根の活動期間を経て、信頼関係を構築のうえ実現しているものです。ウズベキスタンとの技術交流につきましても、まずは民間での交流が積み重ねられる中で、県として関与する必要性が出てきましたら検討してまいりたいと存じますので、御理解いただけますと幸いです。
 なお、本県においては、アジアを中心に柑橘など県産品の輸出に取り組んでいるところでございますが、今後、他の地域へ拡大していくことも重要だと考えています。


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