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知事に寄せられた提言(7年9月)
令和7年9月の主な提言
1 指定難病患者への行政サービス拡充について
提言
今年、指定難病と診断された県民です。医療費受給者証のおかげで、安心して治療に取り組めており、心から感謝しております。治療について調べるうち、他県では指定難病患者に対して公共施設の利用料減免など、社会参加を支える制度があることを知りました。愛媛県でも、私たち指定難病患者が障害者の方々と同様の行政サービス(公共施設の減免など)を受けられるようになれば、長期にわたる治療への大きな励みとなります。
難病治療には継続的な費用が必要です。ぜひ、私たちの状況をご理解いただき、支援の拡充をご検討くださいますようお願い申し上げます。
回答
本県では、県有施設のうち、愛媛県立とべ動物園及び障がい者更生センター(道後友輪荘)において、既に難病患者の方を対象とした利用料の減免措置を講じております。また、愛媛県美術館においては、小児慢性特定疾病児童を対象に、減免措置を講じております。
一方で、その他の県有施設におきましては、現行制度上、難病患者の方について、減免の対象に含まれていない施設もございます。
しかしながら、難病のある方々が積極的に外出し、地域の施設を利用されることは、社会参加や心身の健康の維持に繋がる重要な機会であると認識しております。そうした観点からも、誰もが安心して公共施設を利用できる環境の整備は、重視すべき事項の一つと考えております。
御提案のありました、指定難病患者への行政サービスの拡充につきましては、今後の施策の検討や実施に当たり、貴重なご意見として参考にさせていただきます。
2 寝台特急サンライズ瀬戸について
提言
サンライズという寝台特急をご存じでしょうか?サンライズは、岡山で瀬戸と出雲に切り離され、中でもサンライズ出雲はとても人気でなかなかチケットが取りにくいと聞きます。そこでですが、サンライズ瀬戸を松山に誘致できないものでしょうか?サンライズにも乗ってみたいし、道後温泉にも行ってみたい人で、出雲以上に集客が見込めるのではないかと思います。
愛媛県が潤うのに、四国新幹線より近道ではないかと思います。ぜひ、JR四国さんとご協議いただければ幸いです
回答
御提言のありましたサンライズ瀬戸につきましては、過去に多客期のみではございますが、平成11年7月から平成21年8月までの期間、松山駅まで延長運転されておりました。
しかし、運行主体であるJR四国に確認しましたところ、サンライズ瀬戸の松山駅までの延長運転は、利用者数の低迷のため、取り止めとなっており、延長運転の再開については、現在のところ予定はないとのことでありました。
今回頂いた御提言については、本県における地域公共交通の更なる利用促進や利便性向上を図っていく上での貴重な御意見として承ります。
また、四国の新幹線の導入につきましては、四国4県都と新大阪が2時間以内で結ばれ、時間距離が短縮されることによる観光交流の拡大や、路線の高規格化による防災力の強化などに寄与することが期待されております。
県としましては、県民の方々に新幹線導入の必要性の理解と共感の浸透を図るため、今後とも経済界や関係自治体等とともに、四国の新幹線の早期実現に向け、粘り強く取り組んでいきますので、どうか御理解いただきますようお願いいたします。