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知事のあいさつ
平成18年版
知事あいさつ
環境白書の刊行にあたって
大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済システムは、私たちに物質的な豊かさをもたらす一方で、不法投棄など地域レベルの環境問題から温暖化などの地球規模での環境問題まで、多種多様な環境問題を生み出しております。
愛媛県は、瀬戸内海、宇和海、石鎚山に代表される豊かで美しい自然に恵まれており、これらは私たちに安らぎや潤いを与えてくれています。このすばらしい自然環境を、県民のかけがえのない資産として後世に引き継いでいくことは我々の責務であり、今後とも、互いに力を合わせて快適な生活空間の創出に取り組んでいくことが重要であります。
このため、県におきましては、平成17年度に「愛媛県廃棄物処理計画」を策定し、本県における廃棄物処理の基本的方向や今後のあり方、関係者の役割分担等をお示しするとともに、「愛媛県野生動植物の保護に関する基本指針」に基づき多様な自然生態系の保全に努めるなど、全国に誇れるさわやかな「環境先進県えひめ」の実現に向けて、県民の皆様方の御協力を得ながら、さまざまな施策を積極的に展開しております。
特に、今世紀最大の環境問題と言われる地球温暖化の防止については、油糧作物の栽培・利活用を通じた二酸化炭素の排出抑制や資源循環の促進を図る「バイオマスエネルギープロジェクト」の推進、温暖化問題についての理解を深めていただく「地球温暖化防止フェスティバル」の開催等により、意識の高揚に取り組んでいるところであります。
この「愛媛県環境白書」は、これら平成17年度における本県の環境の現状と対策について取りまとめたものであり、県民の皆様方が環境の保全と創造に向けた取り組みを進めるに当たり、広く御活用いただければ幸いです。
平成18年12月
愛媛県知事 加戸 守行
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