高次脳機能障害支援普及事業について

1.高次脳機能障害とは

病気や事故などで脳に損傷を受け、複雑な情報処理ができにくくなった症状を高次脳機能障害といい、例えば、次のような症状が見られる場合があります。

記憶

• 新しいことを覚えにくい
• 約束を忘れやすい
• 日付や場所がわからない

注意・集中

• 複数の事柄に意識を向けにくい
• 気が散りやすい
• ひとつのことを長く続けにくい

行動・遂行

• 計画や予定を立てにくい
• 行動に促しを必要とする
• 行動の途中で混乱する

気分・感情

• 感情が不安定になりやすい
• 気分にムラがある
• パニックになりやすい

外見からは分かりにくく、「見えない・隠れた・わかりにくい障害」とも呼ばれ、どんな症状が、どのように現れるのかは人それぞれ異なります。

• 「高次脳機能障害」と「認知症」の違いについて

　高次脳機能障害の症状の中には、認知症の症状と重なるものがあります。

　高次脳機能障害と認知症は、それまでは健常だったのに、ある時期から認知機能の低下をきたすという点については同じですが、最も大きな違いは、認知症は一般的に認知の機能低下が徐々に進行して行くのに対し、高次脳機能障害は回復する部分があるという点です。

　つまり、高次脳機能障害においては、適切な診断に基づき、治療やリハビリなどを行うことが、当事者の機能回復や生活支援につながります。

　高次脳機能障がいがある人が、地域で安心して暮らしていくために、医療従事者や障害福祉サービス事業者、行政担当者など関係者が互いに連携し、本人の状態に即した適切な支援を提供していくことが大切です。

「高次脳機能障害の理解のために」ポスター [PDFファイル／1.18MB]

普及啓発のため、掲示にご協力ください。

2.高次脳機能障害支援普及事業について

高次脳機能障がいのある方に対し、的確かつ適切な支援を行うためには、標準的な診断技術の普及に加え、リハビリや社会復帰のためのプログラムの確立、支援システムの整備など多くの課題があります。

本県においては、平成20年度から「高次脳機能障害支援普及事業」に取り組んでおり、支援拠点機関として松山リハビリテーション病院を指定し、同所に相談支援コーディネーターを配置しているほか、圏域別の相談支援協力機関として6機関（HITO病院（旧石川病院）、済生会西条病院、片木脳神経外科、伊予病院、大洲中央病院、宇和島徳洲会病院）を指定しています。

また、効果的な支援方法等を検討するため、行政、関係機関・団体の担当者で構成する支援連絡協議会を平成21年2月に設置しているほか、支援方法等の普及啓発を目的とする研修会の開催、保健所での訪問相談等を行っています。

• 愛媛県高次脳機能障害支援普及事業の概要 [PDFファイル／172KB]
• 高次脳機能障害診断基準ほか（国立障害者リハビリテーションセンターホームページ）＜外部リンク＞

3.相談支援窓口について

高次脳機能障害に関して、次の窓口で相談をお受けしております。

資料等

• 愛媛県高次脳機能障害支援普及事業実施要綱[PDFファイル／163KB]
• 愛媛県高次脳機能障害支援連絡協議会設置要綱[PDFファイル／112KB]
• 厚生労働省＜外部リンク＞
• 国立障害者リハビリテーションセンター高次脳機能障害情報・支援センター＜外部リンク＞
• 松山リハビリテーション病院＜外部リンク＞
• 愛媛高次脳機能障害者を支援する会「あい」＜外部リンク＞
• 徳島県の高次脳機能障害支援拠点機関「徳島大学病院　高次脳機能障害支援センター」＜外部リンク＞
• 香川県の高次脳機能障害支援拠点機関「かがわ総合リハビリテーション福祉センター」＜外部リンク＞
• 高知県の高次脳機能障害支援拠点機関「高知県高次脳機能障害相談支援センター」＜外部リンク＞
• 特定非営利活動法人日本高次脳機能障害友の会＜外部リンク＞

このページに関するお問い合わせ先

健康増進課 精神保健係
〒790-8570 松山市一番町4-4-2
​Tel：089-912-2403 Fax：089-912-2399
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