タイと名の付く魚はたくさんありますが、一般的にはタイと言えば真鯛のこと。北海道から九州にかけての日本海側、太平洋、瀬戸内海と日本近郊に広く分布しており、全国的に“めでたい”縁起のいい魚として祝い事には欠かせない魚となっています。
四国と本州を結ぶしまなみ海道の南端部にあり、潮の流れが速く、海の難所とされている来島海峡周辺は、身の引き締まった美味しい天然マダイの漁場として知られています。全国屈指の漁獲量を誇り、愛媛県を代表する魚として「県の魚」にもなっています。また、愛媛県は養殖マダイの生産量が1990年以降日本一を、2006年以降は全国のマダイ生産量の半分以上を生産しています。人工ふ化から育てた親魚から卵をとり、その卵をもとに再び人工ふ化を行う完全養殖を確立し、天然の卵や稚魚に頼ることなく養殖や放流に利用しています。養殖期間は約1年半で、活魚やフィーレ等に加工し、鮮度を保ったまま全国や海外に出荷されています。
県下全域で古くから漁獲され、郷土料理も多く、県民になじみの深い魚で、天然マダイの漁獲量は全国トップクラス、養殖マダイの生産量は長年全国一を誇り、愛媛県を代表するに相応しい魚として、平成5年に「県の魚」に指定されました。愛媛県が全国に先駆けて取り組んできた栽培漁業や養殖業を代表するマダイは、今も研究開発や種苗生産が続いています。
おおよそ9月から12月の秋から冬にかけ、春の産卵に向けてエサをたくさん食べ、栄養をたくわえた鯛がもっとも美味しいと言われています。身が引き締まり、脂ののった天然マダイはしまなみ海道地域の宝ともいえます。
生産者の飼料や生産方法などの工夫やこだわりにより、高品質なマダイが生産されており、オリジナルの名称やプライベートブランドが付いたものが多くあります。
マダイの健康状態や海の環境に与える影響、マダイの味の向上やコストの削減など様々な面で改良が行われています。
お問い合わせ